2012年8月8日水曜日

【クロカン道場】 重量車での楽しいクロカン

クロカンを一時引退するまで、自分の周りには自分より遥かに前からクロカンしてたり、自分より遥かに腕のある人などが多くいました。


先日のブログでも出しましたが、最も大きな影響をもらったのはCCVMANですし、



クロカンを始めた当初から、何十回とご一緒させてもらったモンスター小川さん@BJ74とか、もう故人となられている方もおられます。




また、クロカンを始めるキッカケになった元同僚も、今ではクロカン車から降りているようですし、

20年近く前に立ち上げた、最初の四駆クラブのメンバーでクロカンをしているのも、もう完全に僕一人。


先日のブログでも出てきた、僕のベージュのボディの提供者でもある、但馬のナナマル乗り君も引退。



ランクル岡山の兄弟クラブだったジムニーの倶楽部の連中もほとんど活動してないと言う。

また、僕がPZJ70幌を買うキッカケになった広住さんもランクルを今は所有してないとか。





とうとう、クロカンを始めた当初からまだ一緒に走っているのはキリスト様@77(元LCCO会長)だけという感じになってしまっている。




本当にこの5年ほど、四駆関連のサイトなどを極力見ないようにしていたのだが、気がついてみると自分より明らかに上手いというような人や、自分の師匠に当たる人がほぼ居なくなってしまっている。

本当に完全に「浦島太郎状態」だ(^^;



そんなわけで、僕がもう15年以上も本気やってきた「重量車を使ったクロカンでの楽しみ方」や「腕の磨き方」のようなものを可能な限り、ここに残していきたいと思っています。



まず、重量車のクロカンを極めていくと、「動きの速さ」や「派手さ」ではなく、その正反対の「いかに地味に走るか」にたどり着くように感じている。


トライアルなどもそうだし、今の四駆系の競技はどれもそうだが、ある程度の派手さがある。


だが、長期間、ロング車や重量車でクロカンをしようとする場合、派手な操作やアクションは車の破損につながるので、そういう派手な部分は極力排除していくことにどうしてもなっていく。


例えば車一台分くらいの段差があるステアケースを降りるとします。


一般的にはドカンと降りて、「ワ~~」っと賑やかに楽しく派手な走りをすることを好む人が多いし、競技などが成り立つのは、そういう派手な部分があるからだ。


だが、自分たちのような重量車で長らくクロカンしている人などは、そのような地形を下りるだけで1~2分くらいかけてジワ~っと降りてみたりするので、エンターテイメントとして捉えると、決して成り立たないほど「地味」なものになるだろうと思う。



今、僕が車を操作している処を可能な限りムービーなどで残すようにしているが、特に坂や溝を下り降りる時など、「動きが止まってんじゃないの?」っていうくらい、地味なことをしている(笑)。





あれなどは、あえてポンと降りたりせず、可能な限り速度を落としているのでビビってジワジワと降りているわけではないのだが、

何も知らない一般の人があれを見たとしても意味がわかんないと思うか、「止まっている」としか思えないだろう。

↑の動画で前後にもんでいる処が写っているのだが、前後10cm程度の揉み出しなど、説明文を入れない限り、目を凝らさないと見えないレベルだろう(笑)。


また、ランクルやサファリのようなディーゼル車の場合、ギア比をイジらなくてもこの程度のクローリングでのクロカンが非常に容易な場合が非常に多い。


これは僕の持論なのだが、「車の速度を落とすことが可能な車ほど、ミリ単位の微妙なライン取りが出来るようになるので、クロカンの幅が広がる」と思っている。


僕の車は、ローレンジのギア比を2.295に落としているだけのギア比が高めのPZJ70だし、粘りの悪い車なのだが、それでもこの程度の速度で這うことは出来る。

ゆっくり這えるということは、多くの情報を処理しながら、多くの操作をする余裕が与えられるってことだ。


これが、特にディーゼルの重量車の最大の利点であり、軽量なガソリン車ではなかなか真似の出来ないポイントでもあるのだ。



例えば、ジムニーが「このくらいだろう」ってかんじでタイヤ1本分のラインにポンポンと乗せながら走っていくラインを、

ランクルやサファリなどクローリングを得意としている車は、半分程度の速度でクローリングしながら、2センチとか、ミリ単位のハンドル操作や、アクセルやブレーキを使った荷重移動、ブレーキチョークなどのデフの働きを抑える操作などを駆使しながら這っていくという楽しみがある。


もちろん、ジムニーはジムニーで楽しいと思うし、ジープもそれはそれで楽しそうだし、腕の磨き方はある。

だが、「車は●×でないといけない」って考え方は僕は受け入れられないと思う。


僕があんなベコ車に乗っていて言うのもおかしいかもしれないが、車なんて少々、なんでもクロカンは出来る。

僕も屑鉄号が復活するまで2~3ヶ月程度は、息子に背中を押されて、BJ74のノーマル車で広場の徘徊などしてたが、

あれはあれで面白かったし、随分と僕もエンジンを粘らせる練習や、以前やっていたようなミリ単位のラインを狙うような這わせ方も出来たし、逆にくず鉄号では出来ない楽しみ方も見つけることが出来たと思う。


まぁ、オートマとか、ABSとか、トラクションコントロールとか、そういう快適装備は「操る楽しさ」を削る方向に働いてしまうのは仕方のないことだが、

それでも今、持っている車で出来ることして楽しむことは可能だし、

その車で出来ることを限界まで引き出すことは、将来的にもし何でも出来るような車を手に入れた時に役立てられると思っている。


2012年05月09日

0 件のコメント:

コメントを投稿