2012年8月8日水曜日

【クロカン道場】 「バック」を愉しむ


予め言っておきますが、これから書くことは別に競技を否定しているものではありません。

・・・ただ、おそらくだが僕みたいな考え方は極めて少数派だと思うので、ここで残しておきたいと思ったので書かせていただきます。


僕は、普段、走る上で「前進させる」ことと同じくらい「後進させる」ことに重きを置いています。


「バックのこと?リカバリーが重要って思ってんのか?」と思うかもしれないですが、それでは50点の回答です。


具体的にどんなことに現れているのかというと、こちらの動画を見てもらった方がいいかもしれません。

(1:00~1:15前後の小さな岩を乗り越える際の僕の車の操作を見てやってください)




こちらの動画では、0:30~0:40にかけての車を前後に振るような動きだ。





ふつーに走れば走れる処を、わざわざ前後に車を揺するような動きをさせ、反動を利用して車を前進させています。

これは僕らの間では「振り子(ふりこ)」とか「揺り返し」と呼んでいる車の操作方法なのだが、

このような走らせ方というのは、特にトライアルに出ている人や、タイムが要求される競技などをしている方では考えられない走らせ方だろう。


僕は元々、トライアル畑 出身なのだが、その当時、今みたいな走り方は考えられなかった。

なんせ、前後に揺するたびに「バック1点」を取られますから(汗)。


また、サンコイチみたいな競技や、引っ張り系競技も基本的にタイムを測定するので、「早く走破(引波)してナンボ」なので、

まどろっこしい揺り返しなんて使うことはまずないだろう。



■揺り返しを積極的に使う理由


それはズバリ「車の負担を抑えるため」だ。

据え切りさせないのもそうだし、揺り返しを積極的に使うのも車への負担を抑えるための操作です。


僕はクロカンという遊びは、「極力、車を労わって、自宅まで自走で帰ってくること」だと思っている。

また、クロカンしてるのも「厳しい所を無理してでも走破する」ことにこだわっているのではなく、「自分の思い通りに操作出来たときの快感を味わいたい」からやっているので、

車に負担をかけたり、駆動系や操舵系などを傷める走りを強要することには興味がもてない。


「自分の思った通りに操作する」ということはカンタンに思うかもしれないが、

僕のように天才でもなんでもない男がそれを実現しようとすると、「膨大な量の走り込み」が欠かせない。


だから、一時引退する前は、コースに居ても誰よりも長くハンドルを握っていたし、

少しでも自分の中で経験値をためるために、効果的かつ車に負担のかからない練習法ってのを頭を振り絞って考えていたものだ。



その結果行きついた操作法が、重ステの人がよくやっている「揺り返し」や「揺り返しをしながらのステアリング操作」だ。


ブッチャケ、パワステ付きのランクル70系で据え切りをさせないように、前後に車を揺すりながらハンドルを切っていく必要はないかもしれない。


しかし、そのような操作を普段から積極的にすることで、少しでも長い間、車のメンテをしなくても痛まないように出来るのではないかと思っているのだ。



ひたすらジグザグに這いまわる


僕の後ろをついて走ったことがある人ならご存知だと思うが、僕の場合、コースの真ん中を単純にまっすぐ走っているようなことはめったにない。




こちらの動画が良い例だが、

こんな感じでジグザグ這っているわ、ジワジワと止まってるか動いているかわからないくらいの速度で車を動かしているので、

他人と比べてコースを一周させる時間は極めて長くなる。


だから、最近はコースを一周も這いまわったら、結構疲れてしまう(^^;

(走り込みもしてないし)


もし、コースをわざとジグザグに行ったり来たりしていて、トライアルみたいな据え切りをバリバリやっていたら、いくら頑丈なランクル70系の操舵系もすぐ逝ってしまうことだろう。


実は以前、一度だけ自車の操舵系を壊して、あやうく自走不可になりそうになったことがある。


赤●の山の中に一台だけで走りに行っていた時のことだが、タイロッドのジョイトがボコっと外れてしまい、操舵が全く出来なくなってしまったことがある。


その時は、バン線で強引にグルグル巻きにしてなんとか自走で帰ったが、「これは走り方がマズいんじゃないか?」と反省したものだった。

そこで、今のように、前後に車を揺すったり、少しでも動いている時をねらって操舵したり、負担が抜けた瞬間をねらって操舵するような走らせ方を身につけていったのだが、

このような走らせ方は、僕が知る限りではランクル70海苔では、僕以外でしているのを見た事がない。


だが、「車を壊さずに走り込みして、自走で無事に家まで帰り、しかもメンテ代やメンテに費やす時間を節約したい」とあなたが思うのであれば、

あのような操作方法というのを身につけるのも考えてもいいのではないかと思うのだ。


かつて、CCVMANは「小山1つあれば、一日遊べる」と言った。


僕は、「タイヤの半分程度の岩や、小さな溝が1つあれば半日は遊べる」と思っている。


あなたはどう思いますか?
Posted at 2012/05/30 21:55:07

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