General Purpose Four Wheeler (汎用型四輪駆動車)
前回、「汎用性重量級四輪駆動車」というテーマで記事を書かせていただきましたが、今回も調子に乗って、同様のテーマで話をしてみたいと思います。
※くれぐれも言っておきますが、私は乱狂教の信者ではありません
先日、久しぶりに近所の本屋に行ってみましたら、以前は置いてあった四駆関連の雑誌は消滅していて、ジムニー専門誌がポツンと唯一置かれてあった。
「いよいよ国内から重量級の四駆雑誌も姿を消しつつあるのか」と実感した出来事だったのですが、
逆にいえば、ジムニーが国内のクロカン四駆市場の全てをかっさらうことに成功しつつあるということで、何年かしてトヨタやニッサンは「あの時撤退しなければよかった」とか、「ニッチ市場を広げる努力をしておけばよかった」と思うんじゃないかと期待しています。
よくテレビ業界の不況の話を聞くことがありますが、アレなどもテレビ局が以前のように「ひとつのコンテンツを作っておけば全ての視聴者のニーズが満足できるだろう」という発想から脱却出来ないことが原因じゃないかと思っています。
その結果、「視聴率至上主義」が満延し、誰が見ても面白いと思えるようなチープな番組作りばかりを各局がするようになった結果、誰が見てもつまらないとしか思えないような番組ばかりが増える結果になってしまい、視聴者ばなれが進んでいるんじゃないかと思うのです。
逆にインターネットは細かいニーズを拾うことが簡単なので、より細かいニッチジャンル(隙間的な分野)にも対応ができるのでここまで伸びてきているわけです。
テレビ局の視聴率をどうやったら伸ばせれるんだって話をするつもりはないのでこれについてはココで終了させていただきますが、
車のメーカーなどはこれから「より多くのニッチなニーズをいかにして汲み取っていくか」ということが大きなテーマになるんじゃないかと思っていますし、ま た逆にソレが出来ないと某反日国家の某自動車メーカー程度に抜かれてしまうようなことに陥ってしまうんじゃないかと思うのです。
■”汎用性”というキーワード
あまり詳しいわけじゃないのですが、よく自動車メーカーなどで量産されている車では、「あれはギャランベースだ」とか、「あれはカローラベースだ」なんてことを聞くことがあります。
つまり、見た目や車種名は全く違う車も、ベアシャーシは一緒だという場合が極めて多いということだ。
カローラFF系のベアシャーシ
これに限った話は今に始まった話ではなく、随分以前からされているのだが、これはジープやランクル60、70などでも似たようなことがされている。
ジムニーは国内では基本的にホイルベースが2種類だけだが、僕の友達はインド製のロングホイルベースの幌車を持っていたし、荷台があるピックアップトラックは結構台数が日本にも入ってきている。
この中でもランクル70系は1つの型式番号の車としてはボディバリエーションがかなり突出して多く、
「ショート」は鉄屋根のバンと幌車の2つがあり、
屋根を取り外すことも可能でフロントウインドも倒すことが可能なミドルのFRPトップ。
四枚ドアのセミロングの4種類が国内では今まで発売されてきた。
海外ではさらに75と呼ばれているピックアップトラックや、二枚ドアの超ロングホイルベースなどがバリエーションとして存在している。
(40系では国内では4枚ドアは存在しないし、70系では存在する屋根が取り外し不可のハードトップも存在しない)
ジープなどもそういえば
鉄ドアで幌屋根、ミドルホイルベースの20系、
ミドルホイルベースで鉄屋根の30系、
ロングホイルベースで幌屋根の40系、
ショートホイルベースで幌屋根の50系と数多くのバリエーションが過去に存在していた。
(三菱ジープについては詳しくないので間違っていたらごめんなさい)
つまりだ。
国内メーカーも以前はこのような感じで、ユーザーのニーズによって細かくボディバリエーションを揃え、たとえニーズが変わったり家族構成が変わってもそのまま同型車種の違うホイルベースやボディ形状の車に乗り換えることも可能だったわけだ。
僕は当初、大人数で大量の荷物を積んだ、グランツーリスモ的な使い方をするためにランクル60から入ったのだが、
もしその時にランクル77のような70系の4枚ドアが存在していたならそちらを買っていたかもしれない。
もしそうなら、未だにランクル77でクロカンし続けていたかもしれないし、その当時持っていたボディパーツなどを今の70ショートに移植して使い続けていたかもしれない。
(その当時はお金がなく、市場価格が高いサファリY60系やランクル80系は買えなかった)
途中から、人を大人数乗せる必要もなくなったし、よりヘビーなクロカンがしたくなったので、軽量な70幌に乗り換え今に到るわけだが、
また四枚ドアの車が欲しくなったときは、オンロード性能や乗り心地がさらによく、それでいてランクル70系を維持することで身につけた能力をそのまま引き続き使えるランクル80系に手を出したというわけだ。
(僕がもつPZJ70幌とHZJ81Rとでは、1気筒しか違わないエンジンが搭載されているし、ハブ周りなどのメンテなども違いはほとんど無い)
あとうちにはBJ74Vもかれこれ十数年転がっているのだが、こんな感じにうちではメンテや部品の共用などの都合もあるので自然とランクルばかりが揃う結果になってしまった。
これは何も僕に限った話じゃなく、同様のようなパターンは本当に全国に多数おられる。
「一家まとめてランクル」だったり「お兄ちゃんはサファリで弟はランクル77」とか。
■史上最も安い部類に入るモータースポーツ
人によっては「よくそんなお金がありましたね」って言われることもあるのだが、以前も言ったが、エンジンやミッション、脚回りなどもほとんど壊れることがないので、別段改造でもしない限り維持するのはそんなにお金がかかるわけじゃない。
僕もこう見えて5ナンバーのインスパイア(セダン)や、フロントデフがガリガリのスターレットベースのダートラ車に乗っていた時期があるのですが、
その車1台の年間維持費で、ランクル70短とランクル74ミドルの2台が維持できるなぁと思ったことがあります。
ランクル70短に乗るようになって本格的にヘビークロカンを始めたのだが、前回も言ったようにおそらく最短でも千時間以上は、クロカンをあの車でしていると思う。
が、これまで壊れたのも脚回りが多少ポロポロ、タイヤがポロポロ、ボディがボロボロ(笑)と言った程度で、肝心なエンジンやミッションなどは今まで一度も大きなトラブルがない。
(BJ74で一度、ラジエターが割れて交換したことがある)
僕が思うに、ジムニーなどの購入価格が極端に安い車でのクロカンに続き、ランクルやサファリなどのヘビーデューティ系のクロカン車両によるクロカンは、最もお金と手間がかからないモータースポーツだと(僕は)思っています。
■ウインチングやレスキューという新たな扉
これは別にジムニーやジープ、英国車などを否定するものではないのだが、ランクルのヘビーユーザーとして思うことに、
「重量物を大量に搭載したクロカンまで含めてしまうと、ランクルやサファリなどヘビーデューティ系四駆は軽量車を凌駕する場合が多い」と思っています。
これは、本当にクロカンの一種独特で他のモータースポーツと違う点だと思うのだが、通常のモータースポーツは「より軽量な方が有利」ということに異論はほとんどないと思う。
ところが、これが「クロカン」になると話がちょっと違ってくる。
前にも書いたが、「クロカン」というものは、自走だけで語れるものじゃないことが多いし、文明的な生活圏からやや離れた僻地で行われることが多いため、
トラブル発生時の対応なども含めて語らなければいけない面が大きいからだ。
それと、「レスキュー」にスポットを当ててみても、強靭なフレームと脚回りの強度を持つ車は有利になる点が多い。
例えば、スタックした車を牽引する場合など、自車が引きづられることが多いのだが、自車がそこそこの重さがあると、別にアンカーなどを取らずに引けることも多い。
先日、スポーツランド岡山の広場の横にあるちょっとした沼地でタイヤ半分程度埋まったジムニーを牽引したが、アンカーなど取らずに簡単に引っ張れた。
たしかに、重量車で重量車を引く場合などは大苦戦することもあるが、牽引するときはアンカーになる車にも非常に大きな負担がかかる場合も多いので、シャーシや脚回りがオーバースペックと思うほど強度があることは、牽引時に精神的な余裕を持つことにもつながる。
僕の場合は、「実際に足を踏み入れる範囲を可能な限り広めたい」という理由もあるので、たとえウインチやレスキュー品を搭載したり、シャーシなどが重すぎる旧式な設計の車で自走が苦手だとしても、
自走で踏破出来ない場所が全体の「2」くらいあったとしても、
自走では絶対踏み込めない場所が「10」広がってくれる方を好みたいし、そういうクロカンが好きなので今のランクルに乗り続けているということがあります。
(もちろんこれは僕だけのコダワリの話なので、ランクルなどに乗らない人や、僕みたいなクロカン手法を採っていない人を否定するものではありませんよ)
■牽引力を補うことは比較的簡単だが積載量やシャーシなどの強靭さを補うのは不可能に近い
僕は、PZJ70幌という、ランクル70系では最も軽量な車に乗っているのだが、搭載している電動ウインチは、80系などフルサイズ(2.5tクラス)の車に載せても十分使えるサイズのものだ。
だから、どちらかというと、ボディのサイズに比べて重さにおいてはオーバースペックなウインチを搭載しているといってもいいかもしれない。
また、70幌と言っても、例えば200キロ以上重くなる77などと比べて、シャーシが補強されているとか、ホーシングが補強されている(リーフはゴツくなっている)ということがあるのだが、基本的には強度的には軽い車も重い車もそれほど違わない。
つまり、70幌などは堅牢なランクル70系の中にあって、さらにオーバースペックな色合いが強い車なのだ。
だから、「ウインチング」だけで単純に考えると、70幌はミドルやセミロングなどに比べて単純に軽さやボディサイズなどで有利になることが多い。
だが逆に、大量の荷物を牽引したり積載したままヘビークロカンをしなければいけないような状況になると立場は一転する。
僕の車にはそもそも人間は2人しか乗れないし、載せれる重さは300キロとか平気かもしれないが、スペース的な問題もあって、それほど多くの荷物は積載出来ない。
やろうと思えばトレーナーでも引っ張っていけばいいのかもしれないが、それだとクロカンでの自走での戦闘力がガタ落ちしていまう。
こんな感じで、積載量を後から増やそうとするのは実質問題不可能に近い。
これはシャーシやエンジン、ミッションなどの耐久性や堅牢性についても言えることだ。
シャーシは弱い部分を補強していくことは可能だが、エンジンやミッションなどの強度を後から増やしたいと言っても、そう簡単な話では済まない。
いっそのこと車そのものを乗り換えた方が早い。
だが、「牽引力を増やす」ということは比較的簡単な場合が多い。
ウインチを連続稼働してバリバリ引いてやりたいという人は、PTOウインチを載せればいいだけだし、そうでない人は電動ウインチを積めばいいだけの話だ。
また、(僕はしませんが)パワー不足を感じるのであれば、15000ポンドのウインチやダブルモーターなどのウインチなども市場には多く出回っているし、車を買うことを思えば価格は安いし、買ってしまえば一生モノということも十分考えられるので、
僕は「牽引力が足りない」って思う場合の対処法は比較的簡単だし、それほどめちゃくちゃお金がかかるようなことではないと思っています。
■牽引力が少ないことは腕でカバーできることも多い
僕が搭載しているトヨタ純正の縦型電動ウインチは、同じサイズのウォーン製のモノに比べて、おそらくだが相当牽引力は劣っているように思う。
カタログスペックではそれほど違いがないのだが、どうもクロカンの現場で見ていると、最低でも1.5倍くらいは違うように思えてしまいます。
僕も機会があれば、M8274のダブルモーターなどを載せたいと思っているのだが、実際のところ、今の非力な電動ウインチでそれほど不満があるわけではない。
・・・というのも、特にこれはウインチングの初心者に言えることなのだが、下手にパワフルなウインチを積んでいると、ウインチそのものを壊したり、車にダメージを負わせてしまうことがあるからです。
これは電動ウインチではないのだが、以前車のタイヤ全部が埋まるほどの泥沼にハマってしまったことがあり、真後ろに脱出させたかった為にそこからチルホールを使って牽引したことがある。
10年ほど前の話なので画像や動画は残してないのですが、よく似た状況はこのような時でした。
この時は、トランスファーのガードがちょうど引っかかるような感じになっていたのでそこそこ重かったのですが、
泥にドップリ浸かったときはこの時の比じゃないほど重く、シングルラインでは引けなかったので滑車を使ってダブルラインになおして引き直したことがあった。
このように「牽引トルクが足りない」という場合は簡単に滑車などを使ってダブル、トリプルという感じでライン数を増やしてやれば、トルクも簡単に2倍、3倍と増やすことができる。
だが、その時起こしたトラブルだったのだが、ダブルラインでも重かったチルを無理やり漕いでいたら、チルホールの中でワイヤーがフケてしまい、(ワイヤーがボコッと膨れてしまう現象)ワイヤーを抜くことも差すこともできなくなってしまった。
その時は近くのランクルの電動ウインチで無理やり引っ張り出してもらって脱出出来たが、こんな感じで牽引力だけに頼ってのレスキューはロクなことがない。
だから、それ以降、無茶な横引きも駆動力を上手に使って前後に車を揺すりながら行うようになったり、自力でチルで牽引するときなども、チルでテンションを かけたら、車の運転席に戻って駆動を掛け、またチルでテンションをかけ・・というふうに、車のトルクアシストを積極的に使うようになった。
お陰で、ワイヤーの破断などのトラブルはそれ以降激減することになった。
このようにウインチの牽引力などを増やすのは、
①:滑車を使ったマルチラインを使う
②:複数の牽引道具を使う
③:車そのもののトルクアシストを使う
というようなことを使って比較的簡単に行うことができる。
このように多少非力なウインチなどでも滑車や技などを上手に使えば補うこともできるので、「安くてもいいので搭載しておけば?」ってアドバイスするわけなのだが、
(もちろん車のサイズに対しワイヤーや強度が極めて劣っているようなウインチはだめですよ)
車そのものの積載量や乗車定員、シャーシやボディ、エンジンなどの強度などを後からあげようとするのは手遅れな場合が多いということは覚えておいて損はないだろう。
■走破性が劣る車しかない次世代でクロカン車が生き残るには?
ランクル80系のリリースが終わり、ランクル70系が国内で新車で販売されなくなったときに、個人的には「国内でクロカンをこれから永く続けることは無理じゃないのか?」と思った。
実際、その直後くらいから3年ほどは完全に四駆業界から自分自身を切り離していたので、息子が「四駆に乗りたい!」と言い始めるまで四駆業界がどうなっているのかが全くわからなかった。
「どうせクロカンなんて下火になっているのだろう」くらいに思ってたら、あら不思議。
久しぶりにクロカンの現場に戻ってみたら、昔から走っていた人は確かに激減してましたが、JB23をはじめとして、ジムニーが物凄い勢いで増えてました(笑)
確かにヘビーデューティ系が国内の新車市場から消えてしまったことを考えてみたら当たり前の話なのですが、逆に台数が増えている?ってことは本当に意外でしたね。
これ自体は良い事なのですが、僕らみたいなヘビーデューティ系のクロカンが途絶えてしまうのももったいない話なので、今回みたいな記事をまとめさせてもらいました。
おそらくこれから新車として出てくる車は、僕らが今まではクロカン車と認めたくないようなものばかりになってくるような気がします。
時代の流れなのでこれは避けて通れないことですが、それらの車でも”クロカン”という遊びを途絶えさせないように今のうちから考えて行かねばならないと思います。
【自走能力のアップや耐久性の強化には自ずと限界がある】とするのであれば、僕らが以前からこだわってきたような、「引破に特化したクロカン能力を磨く」という方法で車の改造を進めていくのも1つの手段ではないか?と思うのです。
幸いにして、前後リーフスプリングのランクルは、ある意味、フロントが独立懸架の車などの近頃の車に似た面があります。
それは、「自走での走破性は大したことない」という点です。
前後リジットアクスルのランクルなどは駆動系に余裕があることもあるので、「多少走破性が劣る」としてもジタバタ遊ぶ楽しみというものあるのですが、
最近の駆動系や操舵系に余裕がないクルマは、さっさと自走は諦め、引破に切り替え、次々と自走だけで遊んでいるクルマを置き去りにして進んでいくという遊び方もあるんじゃないかと思いますね。
自走で遊ぶ余力が少ない分は、自走中心の人が実現出来ない引破のテクニックを見せつけてやるとか(笑)。
これから出てくるクルマは、快適性は元々優れているクルマが多いと思うので、後はそこそこの自走力、牽引に耐える改造とウインチなどのレスキュー用品の充実って感じでしょうかね。
牽引に関していえば、自走が優れているクルマが牽引に優れているとは限らないと思っています。
自車は軽いに越したことはありませんが、先ほども言ったように牽引力は割と簡単に上げることが出来ますし、
サスストロークやボディプロテクションなども関係ない場合が多いからです。
逆に小さいクルマではタイヤの直径で引っかかってしまうところを、大径タイヤを履いているクルマは楽々乗り越えていけるということも多いでしょう。
長時間のウインチングにモーターが耐えられないって場合は、以前の僕みたいにウインチのモーター&リレーボックスを予備で持ち歩いていてもいいでしょうね。
こうなってくると問題は「そもそも牽引して楽しいんか?」ってことですが、僕からしてみれば結構楽しいですし、腕を発揮できるポイントなども多いって思います。
例えば、先日僕とJr.が同じラインで同じクルマで同じように牽引しましたが、
僕がラインの架け替えなどせず、一発で引き抜けた所をJr.は一度ウインチをストール寸前にさせてしまったのでラインの架け替えを行なった・・みたいなこともあったりします。
まぁ、もうかれこれ何百回もウインチングしている経験者と牽引ド初心者を比べること自体ナンセンスですし、勝ったからといって自慢にもなりませんが、
こんな感じで腕の差って顕著に現れる場合もあるんです。
↑僕のウインチング
↑Jr.のウインチング
また、鉄棒杯(アンアンバールカップ)とかを見たことがある人なら分かるでしょうが、ウインチングが上手い人は段取りは非常に良いし、無駄な操作が少ないので見ていて感心することがありますね。
「自走」は「自走」。「牽引」は「牽引」でそれぞれ難しさや楽しめる点、チェックしておいたら良い点などがあるんです。
これから山で牽引しているシーンを見かけることがあったら、
「苦し紛れに脱出させるために牽引しているんだ」という目で見るのではなく、「どんな風に楽しみながら牽引してるんだろう」という目で見るようにしてはいかがでしょう。
多分、これまで見えなかったものまで見えてくるかもしれませんよ。
■汎用性が高いクルマの理想的な使い方
僕自身はどちらかというとヘビークロカンでの使い方に偏向して70幌を使っているのであまり偉そうなことは言えないかもしれませんが(笑)、
汎用性が高いクルマの理想的な使い方というのは、それでファリミーカーにもなり、接待ゴルフなどのビジネスにも使え、デートなどにも使え、通勤にも使え、クロカンにも使え、ウインチングなどもこなし、また長期の酷使にも耐える・・・というものじゃないかと思っています。
なんせ、四六時中一緒にいるわけなので、クルマに対しての愛着はハンパないことが多いのです。
実際、四六時中乗っているので、車両感覚が半端ないハチマル乗りなどは非常に多くいますし、神がかり的な車両感覚をもってクルマを操作しているのを見ていると鳥肌が立ったり感動することがありますね。
10年前、僕は自分のHPの中で「あと10年は(今乗っているPZJ70幌に)現役として続いていて欲しい」と書いたことがある。
実際、10年経って(一時別の理由で半分引退してたが)まだまだ現役を続けているわけなのだが、
走り方やこだわり方を替えると、まだまだクロカン現役を続行できるように思う。
ですので、後10年と言わず、ハンドルを握れなくなるまで現役を続けてくれたらいいなと思いますね。
※くれぐれも言っておきますが、私は乱狂教の信者ではありません
先日、久しぶりに近所の本屋に行ってみましたら、以前は置いてあった四駆関連の雑誌は消滅していて、ジムニー専門誌がポツンと唯一置かれてあった。
「いよいよ国内から重量級の四駆雑誌も姿を消しつつあるのか」と実感した出来事だったのですが、
逆にいえば、ジムニーが国内のクロカン四駆市場の全てをかっさらうことに成功しつつあるということで、何年かしてトヨタやニッサンは「あの時撤退しなければよかった」とか、「ニッチ市場を広げる努力をしておけばよかった」と思うんじゃないかと期待しています。
よくテレビ業界の不況の話を聞くことがありますが、アレなどもテレビ局が以前のように「ひとつのコンテンツを作っておけば全ての視聴者のニーズが満足できるだろう」という発想から脱却出来ないことが原因じゃないかと思っています。
その結果、「視聴率至上主義」が満延し、誰が見ても面白いと思えるようなチープな番組作りばかりを各局がするようになった結果、誰が見てもつまらないとしか思えないような番組ばかりが増える結果になってしまい、視聴者ばなれが進んでいるんじゃないかと思うのです。
逆にインターネットは細かいニーズを拾うことが簡単なので、より細かいニッチジャンル(隙間的な分野)にも対応ができるのでここまで伸びてきているわけです。
テレビ局の視聴率をどうやったら伸ばせれるんだって話をするつもりはないのでこれについてはココで終了させていただきますが、
車のメーカーなどはこれから「より多くのニッチなニーズをいかにして汲み取っていくか」ということが大きなテーマになるんじゃないかと思っていますし、ま た逆にソレが出来ないと某反日国家の某自動車メーカー程度に抜かれてしまうようなことに陥ってしまうんじゃないかと思うのです。
■”汎用性”というキーワード
あまり詳しいわけじゃないのですが、よく自動車メーカーなどで量産されている車では、「あれはギャランベースだ」とか、「あれはカローラベースだ」なんてことを聞くことがあります。
つまり、見た目や車種名は全く違う車も、ベアシャーシは一緒だという場合が極めて多いということだ。
カローラFF系のベアシャーシ
これに限った話は今に始まった話ではなく、随分以前からされているのだが、これはジープやランクル60、70などでも似たようなことがされている。
ジムニーは国内では基本的にホイルベースが2種類だけだが、僕の友達はインド製のロングホイルベースの幌車を持っていたし、荷台があるピックアップトラックは結構台数が日本にも入ってきている。
この中でもランクル70系は1つの型式番号の車としてはボディバリエーションがかなり突出して多く、
「ショート」は鉄屋根のバンと幌車の2つがあり、
屋根を取り外すことも可能でフロントウインドも倒すことが可能なミドルのFRPトップ。
四枚ドアのセミロングの4種類が国内では今まで発売されてきた。
海外ではさらに75と呼ばれているピックアップトラックや、二枚ドアの超ロングホイルベースなどがバリエーションとして存在している。
(40系では国内では4枚ドアは存在しないし、70系では存在する屋根が取り外し不可のハードトップも存在しない)
ジープなどもそういえば
鉄ドアで幌屋根、ミドルホイルベースの20系、
ミドルホイルベースで鉄屋根の30系、
ロングホイルベースで幌屋根の40系、
ショートホイルベースで幌屋根の50系と数多くのバリエーションが過去に存在していた。
(三菱ジープについては詳しくないので間違っていたらごめんなさい)
つまりだ。
国内メーカーも以前はこのような感じで、ユーザーのニーズによって細かくボディバリエーションを揃え、たとえニーズが変わったり家族構成が変わってもそのまま同型車種の違うホイルベースやボディ形状の車に乗り換えることも可能だったわけだ。
僕は当初、大人数で大量の荷物を積んだ、グランツーリスモ的な使い方をするためにランクル60から入ったのだが、
もしその時にランクル77のような70系の4枚ドアが存在していたならそちらを買っていたかもしれない。
もしそうなら、未だにランクル77でクロカンし続けていたかもしれないし、その当時持っていたボディパーツなどを今の70ショートに移植して使い続けていたかもしれない。
(その当時はお金がなく、市場価格が高いサファリY60系やランクル80系は買えなかった)
途中から、人を大人数乗せる必要もなくなったし、よりヘビーなクロカンがしたくなったので、軽量な70幌に乗り換え今に到るわけだが、
また四枚ドアの車が欲しくなったときは、オンロード性能や乗り心地がさらによく、それでいてランクル70系を維持することで身につけた能力をそのまま引き続き使えるランクル80系に手を出したというわけだ。
(僕がもつPZJ70幌とHZJ81Rとでは、1気筒しか違わないエンジンが搭載されているし、ハブ周りなどのメンテなども違いはほとんど無い)
あとうちにはBJ74Vもかれこれ十数年転がっているのだが、こんな感じにうちではメンテや部品の共用などの都合もあるので自然とランクルばかりが揃う結果になってしまった。
これは何も僕に限った話じゃなく、同様のようなパターンは本当に全国に多数おられる。
「一家まとめてランクル」だったり「お兄ちゃんはサファリで弟はランクル77」とか。
■史上最も安い部類に入るモータースポーツ
人によっては「よくそんなお金がありましたね」って言われることもあるのだが、以前も言ったが、エンジンやミッション、脚回りなどもほとんど壊れることがないので、別段改造でもしない限り維持するのはそんなにお金がかかるわけじゃない。
僕もこう見えて5ナンバーのインスパイア(セダン)や、フロントデフがガリガリのスターレットベースのダートラ車に乗っていた時期があるのですが、
その車1台の年間維持費で、ランクル70短とランクル74ミドルの2台が維持できるなぁと思ったことがあります。
ランクル70短に乗るようになって本格的にヘビークロカンを始めたのだが、前回も言ったようにおそらく最短でも千時間以上は、クロカンをあの車でしていると思う。
が、これまで壊れたのも脚回りが多少ポロポロ、タイヤがポロポロ、ボディがボロボロ(笑)と言った程度で、肝心なエンジンやミッションなどは今まで一度も大きなトラブルがない。
(BJ74で一度、ラジエターが割れて交換したことがある)
僕が思うに、ジムニーなどの購入価格が極端に安い車でのクロカンに続き、ランクルやサファリなどのヘビーデューティ系のクロカン車両によるクロカンは、最もお金と手間がかからないモータースポーツだと(僕は)思っています。
■ウインチングやレスキューという新たな扉
これは別にジムニーやジープ、英国車などを否定するものではないのだが、ランクルのヘビーユーザーとして思うことに、
「重量物を大量に搭載したクロカンまで含めてしまうと、ランクルやサファリなどヘビーデューティ系四駆は軽量車を凌駕する場合が多い」と思っています。
これは、本当にクロカンの一種独特で他のモータースポーツと違う点だと思うのだが、通常のモータースポーツは「より軽量な方が有利」ということに異論はほとんどないと思う。
ところが、これが「クロカン」になると話がちょっと違ってくる。
前にも書いたが、「クロカン」というものは、自走だけで語れるものじゃないことが多いし、文明的な生活圏からやや離れた僻地で行われることが多いため、
トラブル発生時の対応なども含めて語らなければいけない面が大きいからだ。
それと、「レスキュー」にスポットを当ててみても、強靭なフレームと脚回りの強度を持つ車は有利になる点が多い。
例えば、スタックした車を牽引する場合など、自車が引きづられることが多いのだが、自車がそこそこの重さがあると、別にアンカーなどを取らずに引けることも多い。
先日、スポーツランド岡山の広場の横にあるちょっとした沼地でタイヤ半分程度埋まったジムニーを牽引したが、アンカーなど取らずに簡単に引っ張れた。
たしかに、重量車で重量車を引く場合などは大苦戦することもあるが、牽引するときはアンカーになる車にも非常に大きな負担がかかる場合も多いので、シャーシや脚回りがオーバースペックと思うほど強度があることは、牽引時に精神的な余裕を持つことにもつながる。
僕の場合は、「実際に足を踏み入れる範囲を可能な限り広めたい」という理由もあるので、たとえウインチやレスキュー品を搭載したり、シャーシなどが重すぎる旧式な設計の車で自走が苦手だとしても、
自走で踏破出来ない場所が全体の「2」くらいあったとしても、
自走では絶対踏み込めない場所が「10」広がってくれる方を好みたいし、そういうクロカンが好きなので今のランクルに乗り続けているということがあります。
(もちろんこれは僕だけのコダワリの話なので、ランクルなどに乗らない人や、僕みたいなクロカン手法を採っていない人を否定するものではありませんよ)
■牽引力を補うことは比較的簡単だが積載量やシャーシなどの強靭さを補うのは不可能に近い
僕は、PZJ70幌という、ランクル70系では最も軽量な車に乗っているのだが、搭載している電動ウインチは、80系などフルサイズ(2.5tクラス)の車に載せても十分使えるサイズのものだ。
だから、どちらかというと、ボディのサイズに比べて重さにおいてはオーバースペックなウインチを搭載しているといってもいいかもしれない。
また、70幌と言っても、例えば200キロ以上重くなる77などと比べて、シャーシが補強されているとか、ホーシングが補強されている(リーフはゴツくなっている)ということがあるのだが、基本的には強度的には軽い車も重い車もそれほど違わない。
つまり、70幌などは堅牢なランクル70系の中にあって、さらにオーバースペックな色合いが強い車なのだ。
だから、「ウインチング」だけで単純に考えると、70幌はミドルやセミロングなどに比べて単純に軽さやボディサイズなどで有利になることが多い。
だが逆に、大量の荷物を牽引したり積載したままヘビークロカンをしなければいけないような状況になると立場は一転する。
僕の車にはそもそも人間は2人しか乗れないし、載せれる重さは300キロとか平気かもしれないが、スペース的な問題もあって、それほど多くの荷物は積載出来ない。
やろうと思えばトレーナーでも引っ張っていけばいいのかもしれないが、それだとクロカンでの自走での戦闘力がガタ落ちしていまう。
こんな感じで、積載量を後から増やそうとするのは実質問題不可能に近い。
これはシャーシやエンジン、ミッションなどの耐久性や堅牢性についても言えることだ。
シャーシは弱い部分を補強していくことは可能だが、エンジンやミッションなどの強度を後から増やしたいと言っても、そう簡単な話では済まない。
いっそのこと車そのものを乗り換えた方が早い。
だが、「牽引力を増やす」ということは比較的簡単な場合が多い。
ウインチを連続稼働してバリバリ引いてやりたいという人は、PTOウインチを載せればいいだけだし、そうでない人は電動ウインチを積めばいいだけの話だ。
また、(僕はしませんが)パワー不足を感じるのであれば、15000ポンドのウインチやダブルモーターなどのウインチなども市場には多く出回っているし、車を買うことを思えば価格は安いし、買ってしまえば一生モノということも十分考えられるので、
僕は「牽引力が足りない」って思う場合の対処法は比較的簡単だし、それほどめちゃくちゃお金がかかるようなことではないと思っています。
■牽引力が少ないことは腕でカバーできることも多い
僕が搭載しているトヨタ純正の縦型電動ウインチは、同じサイズのウォーン製のモノに比べて、おそらくだが相当牽引力は劣っているように思う。
カタログスペックではそれほど違いがないのだが、どうもクロカンの現場で見ていると、最低でも1.5倍くらいは違うように思えてしまいます。
僕も機会があれば、M8274のダブルモーターなどを載せたいと思っているのだが、実際のところ、今の非力な電動ウインチでそれほど不満があるわけではない。
・・・というのも、特にこれはウインチングの初心者に言えることなのだが、下手にパワフルなウインチを積んでいると、ウインチそのものを壊したり、車にダメージを負わせてしまうことがあるからです。
これは電動ウインチではないのだが、以前車のタイヤ全部が埋まるほどの泥沼にハマってしまったことがあり、真後ろに脱出させたかった為にそこからチルホールを使って牽引したことがある。
10年ほど前の話なので画像や動画は残してないのですが、よく似た状況はこのような時でした。
この時は、トランスファーのガードがちょうど引っかかるような感じになっていたのでそこそこ重かったのですが、
泥にドップリ浸かったときはこの時の比じゃないほど重く、シングルラインでは引けなかったので滑車を使ってダブルラインになおして引き直したことがあった。
このように「牽引トルクが足りない」という場合は簡単に滑車などを使ってダブル、トリプルという感じでライン数を増やしてやれば、トルクも簡単に2倍、3倍と増やすことができる。
だが、その時起こしたトラブルだったのだが、ダブルラインでも重かったチルを無理やり漕いでいたら、チルホールの中でワイヤーがフケてしまい、(ワイヤーがボコッと膨れてしまう現象)ワイヤーを抜くことも差すこともできなくなってしまった。
その時は近くのランクルの電動ウインチで無理やり引っ張り出してもらって脱出出来たが、こんな感じで牽引力だけに頼ってのレスキューはロクなことがない。
だから、それ以降、無茶な横引きも駆動力を上手に使って前後に車を揺すりながら行うようになったり、自力でチルで牽引するときなども、チルでテンションを かけたら、車の運転席に戻って駆動を掛け、またチルでテンションをかけ・・というふうに、車のトルクアシストを積極的に使うようになった。
お陰で、ワイヤーの破断などのトラブルはそれ以降激減することになった。
このようにウインチの牽引力などを増やすのは、
①:滑車を使ったマルチラインを使う
②:複数の牽引道具を使う
③:車そのもののトルクアシストを使う
というようなことを使って比較的簡単に行うことができる。
このように多少非力なウインチなどでも滑車や技などを上手に使えば補うこともできるので、「安くてもいいので搭載しておけば?」ってアドバイスするわけなのだが、
(もちろん車のサイズに対しワイヤーや強度が極めて劣っているようなウインチはだめですよ)
車そのものの積載量や乗車定員、シャーシやボディ、エンジンなどの強度などを後からあげようとするのは手遅れな場合が多いということは覚えておいて損はないだろう。
■走破性が劣る車しかない次世代でクロカン車が生き残るには?
ランクル80系のリリースが終わり、ランクル70系が国内で新車で販売されなくなったときに、個人的には「国内でクロカンをこれから永く続けることは無理じゃないのか?」と思った。
実際、その直後くらいから3年ほどは完全に四駆業界から自分自身を切り離していたので、息子が「四駆に乗りたい!」と言い始めるまで四駆業界がどうなっているのかが全くわからなかった。
「どうせクロカンなんて下火になっているのだろう」くらいに思ってたら、あら不思議。
久しぶりにクロカンの現場に戻ってみたら、昔から走っていた人は確かに激減してましたが、JB23をはじめとして、ジムニーが物凄い勢いで増えてました(笑)
確かにヘビーデューティ系が国内の新車市場から消えてしまったことを考えてみたら当たり前の話なのですが、逆に台数が増えている?ってことは本当に意外でしたね。
これ自体は良い事なのですが、僕らみたいなヘビーデューティ系のクロカンが途絶えてしまうのももったいない話なので、今回みたいな記事をまとめさせてもらいました。
おそらくこれから新車として出てくる車は、僕らが今まではクロカン車と認めたくないようなものばかりになってくるような気がします。
時代の流れなのでこれは避けて通れないことですが、それらの車でも”クロカン”という遊びを途絶えさせないように今のうちから考えて行かねばならないと思います。
【自走能力のアップや耐久性の強化には自ずと限界がある】とするのであれば、僕らが以前からこだわってきたような、「引破に特化したクロカン能力を磨く」という方法で車の改造を進めていくのも1つの手段ではないか?と思うのです。
幸いにして、前後リーフスプリングのランクルは、ある意味、フロントが独立懸架の車などの近頃の車に似た面があります。
それは、「自走での走破性は大したことない」という点です。
前後リジットアクスルのランクルなどは駆動系に余裕があることもあるので、「多少走破性が劣る」としてもジタバタ遊ぶ楽しみというものあるのですが、
最近の駆動系や操舵系に余裕がないクルマは、さっさと自走は諦め、引破に切り替え、次々と自走だけで遊んでいるクルマを置き去りにして進んでいくという遊び方もあるんじゃないかと思いますね。
自走で遊ぶ余力が少ない分は、自走中心の人が実現出来ない引破のテクニックを見せつけてやるとか(笑)。
これから出てくるクルマは、快適性は元々優れているクルマが多いと思うので、後はそこそこの自走力、牽引に耐える改造とウインチなどのレスキュー用品の充実って感じでしょうかね。
牽引に関していえば、自走が優れているクルマが牽引に優れているとは限らないと思っています。
自車は軽いに越したことはありませんが、先ほども言ったように牽引力は割と簡単に上げることが出来ますし、
サスストロークやボディプロテクションなども関係ない場合が多いからです。
逆に小さいクルマではタイヤの直径で引っかかってしまうところを、大径タイヤを履いているクルマは楽々乗り越えていけるということも多いでしょう。
長時間のウインチングにモーターが耐えられないって場合は、以前の僕みたいにウインチのモーター&リレーボックスを予備で持ち歩いていてもいいでしょうね。
こうなってくると問題は「そもそも牽引して楽しいんか?」ってことですが、僕からしてみれば結構楽しいですし、腕を発揮できるポイントなども多いって思います。
例えば、先日僕とJr.が同じラインで同じクルマで同じように牽引しましたが、
僕がラインの架け替えなどせず、一発で引き抜けた所をJr.は一度ウインチをストール寸前にさせてしまったのでラインの架け替えを行なった・・みたいなこともあったりします。
まぁ、もうかれこれ何百回もウインチングしている経験者と牽引ド初心者を比べること自体ナンセンスですし、勝ったからといって自慢にもなりませんが、
こんな感じで腕の差って顕著に現れる場合もあるんです。
↑僕のウインチング
↑Jr.のウインチング
また、鉄棒杯(アンアンバールカップ)とかを見たことがある人なら分かるでしょうが、ウインチングが上手い人は段取りは非常に良いし、無駄な操作が少ないので見ていて感心することがありますね。
「自走」は「自走」。「牽引」は「牽引」でそれぞれ難しさや楽しめる点、チェックしておいたら良い点などがあるんです。
これから山で牽引しているシーンを見かけることがあったら、
「苦し紛れに脱出させるために牽引しているんだ」という目で見るのではなく、「どんな風に楽しみながら牽引してるんだろう」という目で見るようにしてはいかがでしょう。
多分、これまで見えなかったものまで見えてくるかもしれませんよ。
■汎用性が高いクルマの理想的な使い方
僕自身はどちらかというとヘビークロカンでの使い方に偏向して70幌を使っているのであまり偉そうなことは言えないかもしれませんが(笑)、
汎用性が高いクルマの理想的な使い方というのは、それでファリミーカーにもなり、接待ゴルフなどのビジネスにも使え、デートなどにも使え、通勤にも使え、クロカンにも使え、ウインチングなどもこなし、また長期の酷使にも耐える・・・というものじゃないかと思っています。
なんせ、四六時中一緒にいるわけなので、クルマに対しての愛着はハンパないことが多いのです。
実際、四六時中乗っているので、車両感覚が半端ないハチマル乗りなどは非常に多くいますし、神がかり的な車両感覚をもってクルマを操作しているのを見ていると鳥肌が立ったり感動することがありますね。
10年前、僕は自分のHPの中で「あと10年は(今乗っているPZJ70幌に)現役として続いていて欲しい」と書いたことがある。
実際、10年経って(一時別の理由で半分引退してたが)まだまだ現役を続けているわけなのだが、
走り方やこだわり方を替えると、まだまだクロカン現役を続行できるように思う。
ですので、後10年と言わず、ハンドルを握れなくなるまで現役を続けてくれたらいいなと思いますね。
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