汎用性の高さでクロカンを語ってみると・・・【汎用型重量級四輪駆動車】
僕は決して「ランクル教信者」ってわけじゃないですが、こんな考え方もあるんだってことを知ってもらいたいと思うので、ちょっと記事にしてみたいと思います。
■なんでも1台でこなしてしまえる強さ
僕は、ランクルやサファリなどは「汎用型大型四輪駆動車」だと思っている。
「なんですかその”汎用(はんよう)型”って?」と思う方もおられるかもしれないので言葉の説明からしたいと思います。
「汎用」とは、いろいろな目的で幅広く用いること、様々な用途で適応できること、をいいます。
英語で言うと、General Purpose(ジェネラル・パーパス)になります。
個人的な前後リーフのランクルのイメージは、ベトナム戦争頃にアメリカ軍で正式採用されていた、基本設計の古いM60という感じ。
ちなみに、M60など汎用的な使い方がされる機関銃は、GPMG(ジェネラル・パーパス・マシン・ガン)と呼ばれている。
これなどは分隊支援用で人間が持ち運び突撃銃ような使い方もされてきましたし、車やヘリなどに搭載する重火器としても使われたり、
三脚の上に設置し拠点防衛用に据え置き型で運用されたり、非常にいろんな使い方がされてきました。
欠点としては、「帯に短し、タスキに長し」という場合が多いこと。
長時間の連続発射に耐えるように作られているため、個人が持ち運ぶものとしては限界近くの重さがあるし、狭い建物の中での取り回しも若干悪い。
かといって、長距離はスナイパーライフルの精度には敵わないし、戦車などの厚い装甲板を持つ相手にも敵わない。
ちなみに、M60は、第二次大戦中のドイツの傑作軽機関銃、MG-42などの機構を一部コピーしている。
ランクルやサファリなども元はアメリカのジープの模倣で始まっているので、そういう点でもこれらはよく似ていると思っている。
■長期間の運用に耐えれる堅牢性と経済性
僕がまずGP(汎用性のこと)で要求される条件に「死ぬほど頑丈」というものがあります。
僕が、ランクルに乗っていていいな、と思うことに死ぬほど頑丈なエンジンやミッションがあります。
例えば、デフやCVやドラシャが折れたとしても、ちょっと現地で応急処置を施せば家に帰るくらいは可能ですが、エンジンやミッションという「心臓部」が壊れてしまうと、それはさすがに不可能になります。
実際、僕がこれまでクロカンしていて、山に車を残して帰ったり、積車で取りに来てもらったことは1度しかありません。
その1度というのもクロカンを始めた当初、装備も腕も知識も仲間も整っていなかった時期の話なので、今同じ状況に陥ったとしても、連れて帰ることくらいは出来たでしょう。
(CVが折れた程度だった)
飛行機などの腕を図るのにその人の飛行時間を言っているのをよくテレビなどで聞くことがありますよね。
「この飛行機の機長の操縦時間は4万時間」という風に。
僕はクロカンでも同じように言ってもいいんじゃないかと思ってます。
「僕は3千時間、クロカンの実働経験があります」みたいに。
よく思うのが、「わずか数十時間程度クロカンしたからといってうまくなるわけないじゃないか」ってことがあります。
僕はおそらく、これまで最低でも千時間以上はクロカンの現場で実際にハンドルを握ってクロカン走行をしていたりウインチングしていたと思うのですが、
そこまでやっても一度も車が壊れたので帰れなくなって仕事に遅れた、とか仕事に行けなくなった、ということが無かったのは、やはり構造が極めて単純なディーゼルのランクルだったという理由があったんじゃないかと思います。
長期間のクロカンが可能だったのは、最初に乗っていたランクル60の頃に履いていたタイヤやホイルなどが引き続き使えたということも大きかったんじゃないかと思いますね。
車はやっぱりタイヤが一番の消耗部品だし、一番お金のかかるものですが、0部山に限りなく近いジープサービスは全然消耗しませんからね(笑)
また、先日、リーフが折れた際に使ったのは15年ほど前に取り外していたBJ74Vのリーフスプリングだったし、60の頃に使っていたリーフなども未だに残っていたりします。
■大量の人や物が積めるボディ
次にGPの条件としては、「物や人が大量に積める」というものがあります。
「オフロードでのクロカン」を自走だけで語るのであれば、車は軽量に越したことがないのですが、
先日、アメリカの改造車などがいいなぁ~と思っているのに、アメリカでルビコンなどを走っている車などは、大量のキャンプ用品や補修部品などを積載したま ま何日にもわたってクロカンしてたりするような使い方が、実際のクロカンの現場で僕自身がよくやっている使い方に似ているから、ということもあります。
実際、ヘビーなクロカンをしているとよくわかりますし、そのような使い方をしている人などと多く行動を共にすることがありますが、
団体などによれば、リーフが折れたらリーフの予備が出てくることもありますし、脚回りが折れたら溶接が始まることもありますし、転倒してエンジンオイルが漏れたらエンジンオイルの予備がどこかしら出てきたりすることもあります。
人や物が大量に載せれるってことは、別にクロカンに限定した使い方だけでなく、ビジネスなどで接待用などでも活用することが出来ますし、大勢を乗せたまま、ワイワイとクロカンしたり雪中行軍したりするような懐の広い運用法なども選べるわけですね。
■部品の転用が可能
次に僕が思うGPの条件としては「アタッチメントを替えればさまざまな目的に転用が可能」ってことが挙げられます。
車の場合は、アタッチメントを気軽に替えるってわけにはいかないかもしれませんが、
例えばうちにあるランクルの場合、70ショートと70ミドルの場合、前後のリーフスプリングのスパンは一緒なので一度手に入れたリーフをそれぞれの車で使うってことも可能。
(ちなみにランクル60、ランクル70ショートとミドルが前後のリーフのサイズが同じ)
共通部品が多いというのもランクルの強みの1つだったりします。
また、エンジンやミッション、トランスファーなどもいろんなバリエーションがあるので、中古などで部品取り車をとってくれば、ランクル70にハチマルのエンジンやミッション、トランスファーなども比較的簡単に搭載することも出来ます。
70ショートに乗ってて家族が増えたのでハチマルとか、サファリのY60などに乗り換えたとしても、タイヤやホイルはそのまま使えることが多いというのも、僕がランクルなどの重量車を多く持っている理由です。
僕はしたことはありませんが、例えばシートや電動ウインチ、FRPボンネット、ロールケージ、タイヤやホイルなどをナナマルの車の長さが変わっても移植して使っている例は非常に数多くあります。
■汎用性に貢献しているシンプルな構造のディーゼルエンジン
Nox法などでは悪者のように言われることが多い、基本設計の古いディーゼルエンジン。
ですが、汎用性の高さに貢献する上で、この設計の古いディーゼルエンジンの果たす役目は非常に高いと思っています。
まず思うのが、「電装系が極めてシンプル」ということ。
エンジンの制御を電子部品で行なっているランクルも一部あるので全てとは言わないのですが、BJやPZJ、HZJ、HDJなどで始まるランクルは、一度エンジンをかけてしまうと後はたとえバッテリーが破裂してもエンジンは止まることなく動き続けてくれます。
PTOにしても電動にしても、長時間ウインチを酷使するような使い方をする場合などは、エンジンの稼働や制御に電気を使っていないディーゼルエンジンのメリットは非常に大きいと思っています。
先日の記事でも、「ウインチを使った引破というのは、クロカンのもうひとつの楽しみ方」であると言わせていただきましたが、
ウインチングの幅が広いということは、すかさずクロカンしていて何かトラブルがあったとしても自走などで帰ってくる率を上げることにつながると思っています。
また、自走だけでは重たすぎる、大排気量ディーゼルとトラック用ミッション(僕のPZJはスポーツカー用のミッションだが)ですが、これも、耐久性で考えると極めて有利。
ミッションなどのトラブルが皆無とは言いませんが、少なくとも僕がこれまで乗った車でミッショントラブルはほぼありませんでした。(ちょっとはあるけど素人で対応可能レベル)
また、「重量物を平気で載せれる」「エンジンの粘りも非常に強い」というのも、ディーゼルエンジンの特徴です。
確かにオンロードではかったるいとか、黒煙を吐きまくる・・などのデメリットもあるのですが、どうせもう新車で登場することはないので、中古で出回っているものを大切に乗るくらいならいいでしょう(笑)。
僕も一時期、200キロほどのレスキュー用品と、補修部品を積んでクロカンしてましたが、それにウインチやスペアタイヤまで含めたらおそらく300キロもの重量増になっていたでしょうね。
だけど、クローリング中心のクロカンをするのであれば、ディーゼルエンジンは逆に有利ですし、僕みたいに千時間以上クロカンしてもほとんど大きなトラブル を起こすわけでもないので、かなりリーズナブルに遊べますし、どうしても走破出来ないなら、引破に切り替えればいいだけなので車を壊すこともほとんどない んです。
■トラックベースも汎用性の高さに貢献
「トラックベース」というのも汎用性を高くする要因ですね。
世の中に出回っているトラックがなぜガソリンエンジンじゃなく、ディーゼルなのかというと、それは間違いなく「ディーゼルのトルクの太さと堅牢性、経済性、燃費の良さ」が原因でしょう。
よく環境面でディーゼルエンジンを否定する評論家などを見かけることがありますが、もし例えば4tや10t車がガソリンエンジンを積んで走っていたとする と、どれだけエンジン自体が高額になるかとか、燃費がどれだけ悪くなるか考えたことがあるんだろうか?って思うことがあります。
今ではまずありえないのだが、第二次大戦中、ドイツ軍のタイガー戦車は56tもの重量の車体をなんとガソリンエンジンで稼働させていた。
同時期、ソビエト軍のT-34戦車は航空機用のV12気筒ディーゼルエンジンを搭載していたそうだが、車重が半分だったということもあるのだが、燃費はティーガーの4倍以上良かったそうだ。
ちなみに、ディーゼルのランクルの多くは4ナンバーや1ナンバーですが、これらは1年車検ですが、税制的に3や5ナンバーの車に比べてかなり優遇されてますね。
それも「汎用性の高さ」に貢献してくれていると思っています。
3とか5ナンバーの車は、「人を(快適に)乗せて運ぶための贅沢品」としての扱いをされているため、税制的にも「贅沢品」として扱われているため、税金もそれに応じて高いと言われている。
(4ナンバーや1ナンバーは商用利用されていることが多い)
もっとも、国内の税制で最も優遇されているのは軽四ですけどね(^^;
ちなみに、僕が乗っているランクル70短は、2シーター登録されているので年間の自動車税は1割増で8800円となっている。
これは軽四に次ぐ安さだと思います。
よく「丸太」とか「切れ味の鈍い斧(おの)」などに例えられる重量級のランクルやサファリなどですが、僕がいつまでもコレにこだわるのはこれらの理由があるからですね。
ランクルやサファリなど重量級のクロカン車が新車で手に入れることが難しくなった現在、雑誌などでもランクルなどをメインに扱うものは少なくなりつつあるのですが、
せめてネットくらいは、実際にクロカンの現場で使い続けている僕らのような人間が、こういう「現場の声」を発信してもいいんじゃないかと思います。
ちなみに、僕の考え方は極めて偏った考え方ってことはよくわかっているので、感情的な反論は受け付けません(笑)。
もちろん、僕のような考え方がクロカンの主流でないってこともよく知ってます。
が、「そんな理由で旧型のディーゼルエンジンや前後リーフ車を好む変人もいる」ってことは知っておいてもいいかもしれませんね。
今後の貴方の選択肢を増やすことにつながるかもしれませんので・・・。
■なんでも1台でこなしてしまえる強さ
僕は、ランクルやサファリなどは「汎用型大型四輪駆動車」だと思っている。
「なんですかその”汎用(はんよう)型”って?」と思う方もおられるかもしれないので言葉の説明からしたいと思います。
「汎用」とは、いろいろな目的で幅広く用いること、様々な用途で適応できること、をいいます。
英語で言うと、General Purpose(ジェネラル・パーパス)になります。
個人的な前後リーフのランクルのイメージは、ベトナム戦争頃にアメリカ軍で正式採用されていた、基本設計の古いM60という感じ。
ちなみに、M60など汎用的な使い方がされる機関銃は、GPMG(ジェネラル・パーパス・マシン・ガン)と呼ばれている。
これなどは分隊支援用で人間が持ち運び突撃銃ような使い方もされてきましたし、車やヘリなどに搭載する重火器としても使われたり、
三脚の上に設置し拠点防衛用に据え置き型で運用されたり、非常にいろんな使い方がされてきました。
欠点としては、「帯に短し、タスキに長し」という場合が多いこと。
長時間の連続発射に耐えるように作られているため、個人が持ち運ぶものとしては限界近くの重さがあるし、狭い建物の中での取り回しも若干悪い。
かといって、長距離はスナイパーライフルの精度には敵わないし、戦車などの厚い装甲板を持つ相手にも敵わない。
ちなみに、M60は、第二次大戦中のドイツの傑作軽機関銃、MG-42などの機構を一部コピーしている。
ランクルやサファリなども元はアメリカのジープの模倣で始まっているので、そういう点でもこれらはよく似ていると思っている。
■長期間の運用に耐えれる堅牢性と経済性
僕がまずGP(汎用性のこと)で要求される条件に「死ぬほど頑丈」というものがあります。
僕が、ランクルに乗っていていいな、と思うことに死ぬほど頑丈なエンジンやミッションがあります。
例えば、デフやCVやドラシャが折れたとしても、ちょっと現地で応急処置を施せば家に帰るくらいは可能ですが、エンジンやミッションという「心臓部」が壊れてしまうと、それはさすがに不可能になります。
実際、僕がこれまでクロカンしていて、山に車を残して帰ったり、積車で取りに来てもらったことは1度しかありません。
その1度というのもクロカンを始めた当初、装備も腕も知識も仲間も整っていなかった時期の話なので、今同じ状況に陥ったとしても、連れて帰ることくらいは出来たでしょう。
(CVが折れた程度だった)
飛行機などの腕を図るのにその人の飛行時間を言っているのをよくテレビなどで聞くことがありますよね。
「この飛行機の機長の操縦時間は4万時間」という風に。
僕はクロカンでも同じように言ってもいいんじゃないかと思ってます。
「僕は3千時間、クロカンの実働経験があります」みたいに。
よく思うのが、「わずか数十時間程度クロカンしたからといってうまくなるわけないじゃないか」ってことがあります。
僕はおそらく、これまで最低でも千時間以上はクロカンの現場で実際にハンドルを握ってクロカン走行をしていたりウインチングしていたと思うのですが、
そこまでやっても一度も車が壊れたので帰れなくなって仕事に遅れた、とか仕事に行けなくなった、ということが無かったのは、やはり構造が極めて単純なディーゼルのランクルだったという理由があったんじゃないかと思います。
長期間のクロカンが可能だったのは、最初に乗っていたランクル60の頃に履いていたタイヤやホイルなどが引き続き使えたということも大きかったんじゃないかと思いますね。
車はやっぱりタイヤが一番の消耗部品だし、一番お金のかかるものですが、0部山に限りなく近いジープサービスは全然消耗しませんからね(笑)
また、先日、リーフが折れた際に使ったのは15年ほど前に取り外していたBJ74Vのリーフスプリングだったし、60の頃に使っていたリーフなども未だに残っていたりします。
■大量の人や物が積めるボディ
次にGPの条件としては、「物や人が大量に積める」というものがあります。
「オフロードでのクロカン」を自走だけで語るのであれば、車は軽量に越したことがないのですが、
先日、アメリカの改造車などがいいなぁ~と思っているのに、アメリカでルビコンなどを走っている車などは、大量のキャンプ用品や補修部品などを積載したま ま何日にもわたってクロカンしてたりするような使い方が、実際のクロカンの現場で僕自身がよくやっている使い方に似ているから、ということもあります。
実際、ヘビーなクロカンをしているとよくわかりますし、そのような使い方をしている人などと多く行動を共にすることがありますが、
団体などによれば、リーフが折れたらリーフの予備が出てくることもありますし、脚回りが折れたら溶接が始まることもありますし、転倒してエンジンオイルが漏れたらエンジンオイルの予備がどこかしら出てきたりすることもあります。
人や物が大量に載せれるってことは、別にクロカンに限定した使い方だけでなく、ビジネスなどで接待用などでも活用することが出来ますし、大勢を乗せたまま、ワイワイとクロカンしたり雪中行軍したりするような懐の広い運用法なども選べるわけですね。
■部品の転用が可能
次に僕が思うGPの条件としては「アタッチメントを替えればさまざまな目的に転用が可能」ってことが挙げられます。
車の場合は、アタッチメントを気軽に替えるってわけにはいかないかもしれませんが、
例えばうちにあるランクルの場合、70ショートと70ミドルの場合、前後のリーフスプリングのスパンは一緒なので一度手に入れたリーフをそれぞれの車で使うってことも可能。
(ちなみにランクル60、ランクル70ショートとミドルが前後のリーフのサイズが同じ)
共通部品が多いというのもランクルの強みの1つだったりします。
また、エンジンやミッション、トランスファーなどもいろんなバリエーションがあるので、中古などで部品取り車をとってくれば、ランクル70にハチマルのエンジンやミッション、トランスファーなども比較的簡単に搭載することも出来ます。
70ショートに乗ってて家族が増えたのでハチマルとか、サファリのY60などに乗り換えたとしても、タイヤやホイルはそのまま使えることが多いというのも、僕がランクルなどの重量車を多く持っている理由です。
僕はしたことはありませんが、例えばシートや電動ウインチ、FRPボンネット、ロールケージ、タイヤやホイルなどをナナマルの車の長さが変わっても移植して使っている例は非常に数多くあります。
■汎用性に貢献しているシンプルな構造のディーゼルエンジン
Nox法などでは悪者のように言われることが多い、基本設計の古いディーゼルエンジン。
ですが、汎用性の高さに貢献する上で、この設計の古いディーゼルエンジンの果たす役目は非常に高いと思っています。
まず思うのが、「電装系が極めてシンプル」ということ。
エンジンの制御を電子部品で行なっているランクルも一部あるので全てとは言わないのですが、BJやPZJ、HZJ、HDJなどで始まるランクルは、一度エンジンをかけてしまうと後はたとえバッテリーが破裂してもエンジンは止まることなく動き続けてくれます。
PTOにしても電動にしても、長時間ウインチを酷使するような使い方をする場合などは、エンジンの稼働や制御に電気を使っていないディーゼルエンジンのメリットは非常に大きいと思っています。
先日の記事でも、「ウインチを使った引破というのは、クロカンのもうひとつの楽しみ方」であると言わせていただきましたが、
ウインチングの幅が広いということは、すかさずクロカンしていて何かトラブルがあったとしても自走などで帰ってくる率を上げることにつながると思っています。
また、自走だけでは重たすぎる、大排気量ディーゼルとトラック用ミッション(僕のPZJはスポーツカー用のミッションだが)ですが、これも、耐久性で考えると極めて有利。
ミッションなどのトラブルが皆無とは言いませんが、少なくとも僕がこれまで乗った車でミッショントラブルはほぼありませんでした。(ちょっとはあるけど素人で対応可能レベル)
また、「重量物を平気で載せれる」「エンジンの粘りも非常に強い」というのも、ディーゼルエンジンの特徴です。
確かにオンロードではかったるいとか、黒煙を吐きまくる・・などのデメリットもあるのですが、どうせもう新車で登場することはないので、中古で出回っているものを大切に乗るくらいならいいでしょう(笑)。
僕も一時期、200キロほどのレスキュー用品と、補修部品を積んでクロカンしてましたが、それにウインチやスペアタイヤまで含めたらおそらく300キロもの重量増になっていたでしょうね。
だけど、クローリング中心のクロカンをするのであれば、ディーゼルエンジンは逆に有利ですし、僕みたいに千時間以上クロカンしてもほとんど大きなトラブル を起こすわけでもないので、かなりリーズナブルに遊べますし、どうしても走破出来ないなら、引破に切り替えればいいだけなので車を壊すこともほとんどない んです。
■トラックベースも汎用性の高さに貢献
「トラックベース」というのも汎用性を高くする要因ですね。
世の中に出回っているトラックがなぜガソリンエンジンじゃなく、ディーゼルなのかというと、それは間違いなく「ディーゼルのトルクの太さと堅牢性、経済性、燃費の良さ」が原因でしょう。
よく環境面でディーゼルエンジンを否定する評論家などを見かけることがありますが、もし例えば4tや10t車がガソリンエンジンを積んで走っていたとする と、どれだけエンジン自体が高額になるかとか、燃費がどれだけ悪くなるか考えたことがあるんだろうか?って思うことがあります。
今ではまずありえないのだが、第二次大戦中、ドイツ軍のタイガー戦車は56tもの重量の車体をなんとガソリンエンジンで稼働させていた。
同時期、ソビエト軍のT-34戦車は航空機用のV12気筒ディーゼルエンジンを搭載していたそうだが、車重が半分だったということもあるのだが、燃費はティーガーの4倍以上良かったそうだ。
ちなみに、ディーゼルのランクルの多くは4ナンバーや1ナンバーですが、これらは1年車検ですが、税制的に3や5ナンバーの車に比べてかなり優遇されてますね。
それも「汎用性の高さ」に貢献してくれていると思っています。
3とか5ナンバーの車は、「人を(快適に)乗せて運ぶための贅沢品」としての扱いをされているため、税制的にも「贅沢品」として扱われているため、税金もそれに応じて高いと言われている。
(4ナンバーや1ナンバーは商用利用されていることが多い)
もっとも、国内の税制で最も優遇されているのは軽四ですけどね(^^;
ちなみに、僕が乗っているランクル70短は、2シーター登録されているので年間の自動車税は1割増で8800円となっている。
これは軽四に次ぐ安さだと思います。
よく「丸太」とか「切れ味の鈍い斧(おの)」などに例えられる重量級のランクルやサファリなどですが、僕がいつまでもコレにこだわるのはこれらの理由があるからですね。
ランクルやサファリなど重量級のクロカン車が新車で手に入れることが難しくなった現在、雑誌などでもランクルなどをメインに扱うものは少なくなりつつあるのですが、
せめてネットくらいは、実際にクロカンの現場で使い続けている僕らのような人間が、こういう「現場の声」を発信してもいいんじゃないかと思います。
ちなみに、僕の考え方は極めて偏った考え方ってことはよくわかっているので、感情的な反論は受け付けません(笑)。
もちろん、僕のような考え方がクロカンの主流でないってこともよく知ってます。
が、「そんな理由で旧型のディーゼルエンジンや前後リーフ車を好む変人もいる」ってことは知っておいてもいいかもしれませんね。
今後の貴方の選択肢を増やすことにつながるかもしれませんので・・・。
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