ウインチワイヤーの破断について少々
ウインチングをしていて結構あるトラブルに「ワイヤーの破断」があります。
僕の場合、ご存知の方も多いと思うのですが極めてウインチの稼働率が高い(笑)ので、個人的にはナイロン系のワイヤーより、鉄製の黒ワイヤーなどの方が信頼性が高いのでいいと思っています。
これは使い方や考え方、コダワリなどもあることなのであくまでも「僕だけ」の話として聞いていただければと思います。
●個人的には”黒ワイヤー”が好き
僕が今、純正ウインチに付けているのは純正の黒ワイヤーで、実はこれで3つ目です。
現在は20mほどの長さになってしまっているのですが、過去におそらく十数回はワイヤーを破断させました。
ワイヤーの破断というと非常に怖いとか、危険だとかヤバイみたいに言われることがあるのですが、僕からしてみると日常茶飯事(w
ただ、なんでもアリなんか?というとそうでもないので、一応、ワイヤーの破断について記事にしてみたいと思います。
まず、ランクルの純正ウインチや、ウォーンのM8000、9000、9500、8274など、一般的に使われているのは8mm径のワイヤーです。
ウォーンのM10000などは10mm径のワイヤーですが、個人的には10mmは太すぎて使いづらいですし、「何かあったらヒューズの様に切れてくれる」方が助かると思っているので、今の8mm径を愛用しています。
(チルホールのTu-16やX-13などで使っているワイヤーは11.7mm径と非常に太いので扱いにくいですね)
あと、ワイヤーには鋼芯のものと、ロープが芯になっているものがあるのですが、純正の黒ワイヤーは芯がロープです。
また、ワイヤーそのものにメッキがほどこされているものと、黒ワイヤーみたいに何もしてないものがあります。
黒ワイヤーっていうのは、油を差してないとサビてしまうため真っ黒に見えるために「黒ワイヤー」って呼ばれているわけです。
僕は純正の黒ワイヤーを愛用してますが、理由は「極めて安いため」、「芯がロープなため比較的柔ないので扱い易いから」です。
今付けているものがなくなっても、家にはまだ2セット分くらい残ってますし、新品で買っても非常に安いんですね。
あまり手入れしなくて済むメッキワイヤーや、極めて軽量なナイロンワイヤーなどが主流ですが、僕みたいな貧乏オフローダーには黒ワイヤーはありがたい選択肢です。
●どんな時にワイヤーって破断するの?
これは僕の経験ですが、「無理な方向で強引に牽引した時」に80%以上集中しています。
僕の画像は残っていないのですが、今から8年ほど前、スポラン岡山の「Iセク」がまだ結構遊べていた頃のワイヤーの破断の例があります。
(↑沼地のすぐ左の”Iセクション”です)
2004年6月13日SLOにて
向かって右方向にアンカーをかけて牽引して、ワイヤーの破断とフェアリードのピンが折れた例なのですが、ほぼ同じ地形を同じくらいの重量の車と同じメーカーのウインチで抜けていますが、こちらはワイヤーもフェアリードも壊れませんでした。
見比べてみると、ほんの少し車の位置が違うだけってのがわかると思います。
このように、ワイヤーが破断するときって「無理な方向で強引に牽引したとき」に起こることが大半なんです。
だからといって「横引きしたらダメなのか?」っていうとそうとは言えないと思っています。
というのも、クロカンの現場ではまっすぐ前に都合よくアンカーがあることは逆に珍しいですし、
先日の僕のウインチングなどでもよくあることですが、ボディの側面が木や斜面などに干渉してしまっている場合などは最初から斜めに引かないとダメな場合が多いからです。
ですので、僕としては、横引きに耐える強度を持つウインチとウインチベット、フェアリードはまず必要で、万が一無理しすぎたら切れてくれるワイヤーという組み合わせが最も便利だと思います。
フェアリードなどが破損してしまうと修復が大変ですが、ワイヤーは破断しても、ホームセンターでも販売されている一個数百円のワイヤークリップを2個あれば簡単にワイヤーは再利用出来ますし、
トラブル発生からのリカバリーも極めて短時間に行うことが可能だからです。
●ワイヤーが切れて危険なことはあったの?
ワイヤーが切れると、車が谷底に落ちる・・・みたいなイメージがあるかもしれませんが、そういう牽引をしている際にワイヤーが破断することはめったにありません。
(というか、僕の経験上では一度もありません)
ではどんな時に切れやすいか?というと、ワイヤーが切れても車は微動だにしないようなハマり方をしている場合に集中しています。
腰まで泥に浸かってのウインチング、先ほどの例のような段差を無理やり超える際のウインチング、向きを強引に変えようと真横に引いた際にフェアリードのところで破断、などなど・・・。
ただ、ヒルクライムなどでウインチングしているような時、ワイヤーが破断すると危険な処で使う場合は、切れないように注意して引くのと、切れた場合、いつでも受身が取れるように気をつけて引くようにはしています。
あと、「ワイヤーは破断するもの」と思っているので、テンションがかかった処からは最低でも5mほどは離れておいた方が無難です。
というのも、ワイヤーの破断した瞬間を見ていると分かるのですが、かなり広範囲に切れたワイヤーが暴れていますし、僕の車にも切れたワイヤーがぶつかって出来た傷がいくつかあるからです。
人間に当たらなければ問題ないレベルだとは思っているのですが、レスキュー初心者などの中には平気でテンションがかかったワイヤーを触ったり、又越す人もいますので注意してください。
ワイヤーが破断した際に、破断したワイヤーが暴れないようにワイヤーにマットやロープなどをかけておくことは有効です。
個人的にはジムニーなどの軽量車を引っこ抜く際や、ワイヤーが破断しそうにない場合は手抜きしてかけてませんが、重量車を無理やり引っこ抜かないといけない場合などは、トウロープをワイヤーにかけている場合もありますね。
僕の場合、ご存知の方も多いと思うのですが極めてウインチの稼働率が高い(笑)ので、個人的にはナイロン系のワイヤーより、鉄製の黒ワイヤーなどの方が信頼性が高いのでいいと思っています。
これは使い方や考え方、コダワリなどもあることなのであくまでも「僕だけ」の話として聞いていただければと思います。
●個人的には”黒ワイヤー”が好き
僕が今、純正ウインチに付けているのは純正の黒ワイヤーで、実はこれで3つ目です。
現在は20mほどの長さになってしまっているのですが、過去におそらく十数回はワイヤーを破断させました。
ワイヤーの破断というと非常に怖いとか、危険だとかヤバイみたいに言われることがあるのですが、僕からしてみると日常茶飯事(w
ただ、なんでもアリなんか?というとそうでもないので、一応、ワイヤーの破断について記事にしてみたいと思います。
まず、ランクルの純正ウインチや、ウォーンのM8000、9000、9500、8274など、一般的に使われているのは8mm径のワイヤーです。
ウォーンのM10000などは10mm径のワイヤーですが、個人的には10mmは太すぎて使いづらいですし、「何かあったらヒューズの様に切れてくれる」方が助かると思っているので、今の8mm径を愛用しています。
(チルホールのTu-16やX-13などで使っているワイヤーは11.7mm径と非常に太いので扱いにくいですね)
あと、ワイヤーには鋼芯のものと、ロープが芯になっているものがあるのですが、純正の黒ワイヤーは芯がロープです。
また、ワイヤーそのものにメッキがほどこされているものと、黒ワイヤーみたいに何もしてないものがあります。
黒ワイヤーっていうのは、油を差してないとサビてしまうため真っ黒に見えるために「黒ワイヤー」って呼ばれているわけです。
僕は純正の黒ワイヤーを愛用してますが、理由は「極めて安いため」、「芯がロープなため比較的柔ないので扱い易いから」です。
今付けているものがなくなっても、家にはまだ2セット分くらい残ってますし、新品で買っても非常に安いんですね。
あまり手入れしなくて済むメッキワイヤーや、極めて軽量なナイロンワイヤーなどが主流ですが、僕みたいな貧乏オフローダーには黒ワイヤーはありがたい選択肢です。
●どんな時にワイヤーって破断するの?
これは僕の経験ですが、「無理な方向で強引に牽引した時」に80%以上集中しています。
僕の画像は残っていないのですが、今から8年ほど前、スポラン岡山の「Iセク」がまだ結構遊べていた頃のワイヤーの破断の例があります。
(↑沼地のすぐ左の”Iセクション”です)
2004年6月13日SLOにて
向かって右方向にアンカーをかけて牽引して、ワイヤーの破断とフェアリードのピンが折れた例なのですが、ほぼ同じ地形を同じくらいの重量の車と同じメーカーのウインチで抜けていますが、こちらはワイヤーもフェアリードも壊れませんでした。
見比べてみると、ほんの少し車の位置が違うだけってのがわかると思います。
このように、ワイヤーが破断するときって「無理な方向で強引に牽引したとき」に起こることが大半なんです。
だからといって「横引きしたらダメなのか?」っていうとそうとは言えないと思っています。
というのも、クロカンの現場ではまっすぐ前に都合よくアンカーがあることは逆に珍しいですし、
先日の僕のウインチングなどでもよくあることですが、ボディの側面が木や斜面などに干渉してしまっている場合などは最初から斜めに引かないとダメな場合が多いからです。
ですので、僕としては、横引きに耐える強度を持つウインチとウインチベット、フェアリードはまず必要で、万が一無理しすぎたら切れてくれるワイヤーという組み合わせが最も便利だと思います。
フェアリードなどが破損してしまうと修復が大変ですが、ワイヤーは破断しても、ホームセンターでも販売されている一個数百円のワイヤークリップを2個あれば簡単にワイヤーは再利用出来ますし、
トラブル発生からのリカバリーも極めて短時間に行うことが可能だからです。
●ワイヤーが切れて危険なことはあったの?
ワイヤーが切れると、車が谷底に落ちる・・・みたいなイメージがあるかもしれませんが、そういう牽引をしている際にワイヤーが破断することはめったにありません。
(というか、僕の経験上では一度もありません)
ではどんな時に切れやすいか?というと、ワイヤーが切れても車は微動だにしないようなハマり方をしている場合に集中しています。
腰まで泥に浸かってのウインチング、先ほどの例のような段差を無理やり超える際のウインチング、向きを強引に変えようと真横に引いた際にフェアリードのところで破断、などなど・・・。
ただ、ヒルクライムなどでウインチングしているような時、ワイヤーが破断すると危険な処で使う場合は、切れないように注意して引くのと、切れた場合、いつでも受身が取れるように気をつけて引くようにはしています。
あと、「ワイヤーは破断するもの」と思っているので、テンションがかかった処からは最低でも5mほどは離れておいた方が無難です。
というのも、ワイヤーの破断した瞬間を見ていると分かるのですが、かなり広範囲に切れたワイヤーが暴れていますし、僕の車にも切れたワイヤーがぶつかって出来た傷がいくつかあるからです。
人間に当たらなければ問題ないレベルだとは思っているのですが、レスキュー初心者などの中には平気でテンションがかかったワイヤーを触ったり、又越す人もいますので注意してください。
ワイヤーが破断した際に、破断したワイヤーが暴れないようにワイヤーにマットやロープなどをかけておくことは有効です。
個人的にはジムニーなどの軽量車を引っこ抜く際や、ワイヤーが破断しそうにない場合は手抜きしてかけてませんが、重量車を無理やり引っこ抜かないといけない場合などは、トウロープをワイヤーにかけている場合もありますね。
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