先日、自宅のリビングでなにげにテレビを見てたら、横でネットサーフィンしてたJr.が、
「これ見て、これ」
と言うので、PCのモニターを見ていたら、僕と同型車種の車がフロントを下に派手に3点接地(俗に言う”犬ション”)していた画像を写ってました。
体勢としては丁度こんな感じですが、
※この画像とドライバーは今回の話とは全く関係ありません。ちなみにこの画像はLCCOの現会長さんの車。もちろんヘタなわけじゃありません
Jr.が見せてくれた画像の方は、かなりの急坂でやっていたので、転倒したときのダメージはこの写真の比じゃないほど酷いでしょうけどね。
Jr.:「この人 凄く上手いな!」
私:「なんで?このどこが上手いの?」
Jr.:「だってこんな体勢に持ち込んでるんだよ」
私:「この画像見ただけで上手いか上手くないかわかるわけないじゃんか。俺が見て”上手い”と思う人は、全然違うよ」
こんな話をしたことがあるので、もう少し掘り下げてお話したいと思います。
■私から見て”上手い”と思う人
私が見て走りが上手いと思う人の走りにはいくつか特徴がある。
まず、1つ目は、「走りのバリエーションが複数ある人」
書道の達人などでもこれは同じことが言えるのだが、字の上手い人は複数の字体を操る場合が極めて多い。
自分の場合は、顔眞卿(がんしんけい)の顔法(がんぽう)が一番得意で、
次に練習したのが、王義之(おう ぎし)、欧陽詢(おうよう じゅん)など。
僕が書道を辞めたのは高校生の頃だったので僕はこの程度だったが、上手い人はこれら達人の字体を吸収した後に、自分の字を編み出し、自分のものにしていくのだという。
今は”クロカン”ばかりやっているのだが、書道と同じようなことは、クロカンにおいてもいえるんじゃないかと思っています。
なぜかというと、まず「クロカン」というのは、何を目的とするかで使う技や走り方などがガラリと変わるからだ。
僕は今ではもう競技にターゲットを絞ったクロカンはしないのだが、競技を目的にして走ってもいいし、
僕みたいに”クロカン全般”にターゲットを絞った走り方を追求してもいい。
競技も例えば、トライアルとトライアングル、ロッククローリングではおおきく違うし、以前あったアイアンバールカップなどになるとこれまた随分と違ってくる。
また、走りにここまで凝らなくても、仲間とのツーリング感覚のクロカンもアリだし、キャンプや食事主体のクロカンってのもまたいいんじゃないかと思う。
また、改造主体で、イジるのが好きって人もいますよね。
つまり、”クロカン”というのはこれら全てを含めた話になるので、より多くの引き出しを持つ人が当然、強くなるというわけですね。
2つ目は、「四肢に感覚が行き渡っている人」
クロカンは、四つのタイヤの性能を使い切る遊びだと僕は思ってます。
だが、走る地形というのはモーグルのように凸凹が多い地形や、岩場、キャンバー、ヒルクライム、ヒルダウンなど数多くの地形があり、またタイヤが接触する路面状況も非常に多くのパターンがあるので、「これが最高の脚回りとタイヤの組み合わせ」というものは実際の処ない。
また、タイヤのサイズも大きければ大きいほど良いのか?というとそんなことは全くなく、特に駆動系や操舵系に余裕のない車でデカ過ぎるタイヤを履くと、ポキポキと無様に壊れまくるので、やり過ぎないという選択肢を採ることが非常に重要になってくる。
僕は「よく壊す人」というのは、地面から伝わってくる情報を上手く操作に反映出来ない人だと思っている。
だが、操るのが上手い人というのは、例え飛んだり跳ねたりを繰り返すような 僕とは正反対の走り方をしていたとしても、ビックリするくらい荷重移動がうまかったり、空転を抑えた状態で着地したり、なかなか壊さない走りをする。
また、自分と同じようなクローリング基本な走りをしている人でも、四肢に感覚が行き届いている人の走りは、まるで地面を自分の手や足で掴んでいるような走り方をさせている。
どちらに共通するのが、「まるでこれから起こることを予期しているような挙動をさせることが多い」という点だ。
■予期する能力と、自分の走りを予告出来る人
走りの上手い人の共通すう特徴に「走りのバリエーションの多い人」というを挙げたが、走りのバリエーションが多いということは、あらゆる状況に陥っても、リカバリーや対処法の引き出しの多いということだ。
単に引き出しが多いと言わなかったのは、たまに人の走りの評論だけはするんだが、自分自身は全く走らないって「クチだけクロカン」の人がいるからだ。
本当にその人に引き出しが多いのか、多くないのかを知るのは本当にカンタンで、「自分がこれからすることを予告し、その通り走ってもらう」か、「これから何が起こるかを予言してもらう」ことをすればいい。
逆に言うと、自分自身が走る際などにはなるべく周囲の人などに自分がこれからどういうことをしたいのか、これからどういうことが起こるのか、ということを予告や予言をすればいい。
単独行などで自分ひとりしかいないのであれば、走る前などに自分の心の中でいいので具体的に何がしたいのか、どんなことが起こりそうなのか、を考えるようにして走ればいいと思うし、自分はやってる。
最初、僕が3点接地の人の画像を見ても上手い人なのかどうか分からないと言ったのは、そのひとが本当にその体勢を狙ってやったのか、たまたまやってフリーズしてしまっているのかさっぱり分からないからだ。
■車が持つ能力を使いきれる人
「極端な体勢に持ち込める人が上手い」とは僕は全く思っていない。
例えば、300万円する車と、タダ同然もしくはすでにグシャグシャにしてしまっている車とでは、出来ることや限界が違うというのは当たり前のことだ。
だから、例えば45度で同じように転倒してしまう車だとして、300万円する車とタダ同然の車では、300万円する車だと80%の35度程度まで攻めるこ とが出来るのなら上等だと思うが、タダ同然の惜しげのない車に乗っているのであれば40度くらいまで余裕で攻め込めるのが当たり前。
また、そういう車に普段乗っていても、高い車に乗り換えたらすかさず同じくらいまで攻めれるようでないのであれば、それはまだ鍛え方が足りないわけだ。
僕が走り込みを重視したことを言うのも、よく現場で「ほんじゃそれと同じことをあと100回やろう」と言うのも、自分が思う”限界ライン”に躊躇なく近づけていけるようにするためだ。
だから、例え300万円の車だとしても最初は80%くらいまでしか突っ込んでいけなかったとしても少しずつ、少しずつ自分の限界に踏み込んでいくことで、全く危なげなく90%以上の処まで踏み込んで行けるようになっている人は凄いと思うし、上手いと思う。
これを可能にするには、「走り込みの質と量」と、「その状態を外から確認出来る目」の2つを持つことは欠かせないと思っています。
※こんな画像を残していたとしても、その人が上手いかどうかは本当にわからないものなのだ
これがネタバレ画像
自走で登ったのではなく、ウインチで岩をアンカーにして登ってたりする(w
■14年前の動画
Jr.がゴソゴソとVHSのビデオデッキを触っているのでなにやってんだかと思ってたら、今はMKYと呼ばれている(ぼくら旧住人は47と呼んでいた)山を走っていた動画が出てきた。
日付が1998年の1月なので、今から14年ほど前になるのだが、僕の車も転倒未経験の最後の辺りの動画なので、まぁ凹みもほとんどなく綺麗なこと(笑)。
当時3歳のJr.も写っているのだが、ムーミン谷のネーミングの由来になったムーミンもちゃんと抱えてなんとも可愛いこと。
今のクソ生意気なのからすると想像出来ないくらいですね。
自分の14年前の走りもチェックしてみるのだが、今では考えられないくらい雑でエエ加減なライン取り。
例えばV字溝を登ってるんだけど、最初のラインがダメだったら次はタイヤ3本分くらいいきなりズラしたラインを選んでたりとか、
3点接地でパオ~ンしていても、限界には程遠い処でビビって止まってしまってるとか。
まぁ、横にJr.を抱えた奥さんを乗せてたりするので、極力傾けないようにってのもあったのかもしれないが、正直見れた走りじゃない。
また、そのうち暇があったら動画をキャプチャーしてYouTubeなどに載せておこうと思いますが、そのときはご笑覧ください(笑)。
■走行会のお知らせ♪
次回の走行会は11月23~25日に予定しています。
スポーツランド岡山2泊3日飽きるまでクロカンしようぜ走行会
↑詳しくはコチラをクリック
飽きるまで走り込みをしようと思ってますが、「走りが上手くなりたい」とか「外から評価して欲しい」という方は積極的に絡んでくれるとありがたいです。
さすがにあまり親しくない方に辛辣な評価やアドバイスは出来ませんからね(^^;
今のところ、参加で手を挙げておられる方は、僕ら親子以外では・・
・てっちゃん@Y61さん (元々、うちのJr.と彼が言いだしっぺ)
・クラックマン@J55さん
・ジムニーのスズキ@JA11さん (休みが取れたら)
・仙人降臨さん
今のところ、参加表明いただいているのはこれらの方です。
てっちゃんのところは当然、お父様も来られるので今のところ少なく見積もっても5台・7名ですが、参加される方は出来るだけコメとかで参加表明をお願いしますね。
「これ見て、これ」
と言うので、PCのモニターを見ていたら、僕と同型車種の車がフロントを下に派手に3点接地(俗に言う”犬ション”)していた画像を写ってました。
体勢としては丁度こんな感じですが、
※この画像とドライバーは今回の話とは全く関係ありません。ちなみにこの画像はLCCOの現会長さんの車。もちろんヘタなわけじゃありません
Jr.が見せてくれた画像の方は、かなりの急坂でやっていたので、転倒したときのダメージはこの写真の比じゃないほど酷いでしょうけどね。
Jr.:「この人 凄く上手いな!」
私:「なんで?このどこが上手いの?」
Jr.:「だってこんな体勢に持ち込んでるんだよ」
私:「この画像見ただけで上手いか上手くないかわかるわけないじゃんか。俺が見て”上手い”と思う人は、全然違うよ」
こんな話をしたことがあるので、もう少し掘り下げてお話したいと思います。
■私から見て”上手い”と思う人
私が見て走りが上手いと思う人の走りにはいくつか特徴がある。
まず、1つ目は、「走りのバリエーションが複数ある人」
書道の達人などでもこれは同じことが言えるのだが、字の上手い人は複数の字体を操る場合が極めて多い。
自分の場合は、顔眞卿(がんしんけい)の顔法(がんぽう)が一番得意で、
次に練習したのが、王義之(おう ぎし)、欧陽詢(おうよう じゅん)など。
僕が書道を辞めたのは高校生の頃だったので僕はこの程度だったが、上手い人はこれら達人の字体を吸収した後に、自分の字を編み出し、自分のものにしていくのだという。
今は”クロカン”ばかりやっているのだが、書道と同じようなことは、クロカンにおいてもいえるんじゃないかと思っています。
なぜかというと、まず「クロカン」というのは、何を目的とするかで使う技や走り方などがガラリと変わるからだ。
僕は今ではもう競技にターゲットを絞ったクロカンはしないのだが、競技を目的にして走ってもいいし、
僕みたいに”クロカン全般”にターゲットを絞った走り方を追求してもいい。
競技も例えば、トライアルとトライアングル、ロッククローリングではおおきく違うし、以前あったアイアンバールカップなどになるとこれまた随分と違ってくる。
また、走りにここまで凝らなくても、仲間とのツーリング感覚のクロカンもアリだし、キャンプや食事主体のクロカンってのもまたいいんじゃないかと思う。
また、改造主体で、イジるのが好きって人もいますよね。
つまり、”クロカン”というのはこれら全てを含めた話になるので、より多くの引き出しを持つ人が当然、強くなるというわけですね。
2つ目は、「四肢に感覚が行き渡っている人」
クロカンは、四つのタイヤの性能を使い切る遊びだと僕は思ってます。
だが、走る地形というのはモーグルのように凸凹が多い地形や、岩場、キャンバー、ヒルクライム、ヒルダウンなど数多くの地形があり、またタイヤが接触する路面状況も非常に多くのパターンがあるので、「これが最高の脚回りとタイヤの組み合わせ」というものは実際の処ない。
また、タイヤのサイズも大きければ大きいほど良いのか?というとそんなことは全くなく、特に駆動系や操舵系に余裕のない車でデカ過ぎるタイヤを履くと、ポキポキと無様に壊れまくるので、やり過ぎないという選択肢を採ることが非常に重要になってくる。
僕は「よく壊す人」というのは、地面から伝わってくる情報を上手く操作に反映出来ない人だと思っている。
だが、操るのが上手い人というのは、例え飛んだり跳ねたりを繰り返すような 僕とは正反対の走り方をしていたとしても、ビックリするくらい荷重移動がうまかったり、空転を抑えた状態で着地したり、なかなか壊さない走りをする。
また、自分と同じようなクローリング基本な走りをしている人でも、四肢に感覚が行き届いている人の走りは、まるで地面を自分の手や足で掴んでいるような走り方をさせている。
どちらに共通するのが、「まるでこれから起こることを予期しているような挙動をさせることが多い」という点だ。
■予期する能力と、自分の走りを予告出来る人
走りの上手い人の共通すう特徴に「走りのバリエーションの多い人」というを挙げたが、走りのバリエーションが多いということは、あらゆる状況に陥っても、リカバリーや対処法の引き出しの多いということだ。
単に引き出しが多いと言わなかったのは、たまに人の走りの評論だけはするんだが、自分自身は全く走らないって「クチだけクロカン」の人がいるからだ。
本当にその人に引き出しが多いのか、多くないのかを知るのは本当にカンタンで、「自分がこれからすることを予告し、その通り走ってもらう」か、「これから何が起こるかを予言してもらう」ことをすればいい。
逆に言うと、自分自身が走る際などにはなるべく周囲の人などに自分がこれからどういうことをしたいのか、これからどういうことが起こるのか、ということを予告や予言をすればいい。
単独行などで自分ひとりしかいないのであれば、走る前などに自分の心の中でいいので具体的に何がしたいのか、どんなことが起こりそうなのか、を考えるようにして走ればいいと思うし、自分はやってる。
最初、僕が3点接地の人の画像を見ても上手い人なのかどうか分からないと言ったのは、そのひとが本当にその体勢を狙ってやったのか、たまたまやってフリーズしてしまっているのかさっぱり分からないからだ。
■車が持つ能力を使いきれる人
「極端な体勢に持ち込める人が上手い」とは僕は全く思っていない。
例えば、300万円する車と、タダ同然もしくはすでにグシャグシャにしてしまっている車とでは、出来ることや限界が違うというのは当たり前のことだ。
だから、例えば45度で同じように転倒してしまう車だとして、300万円する車とタダ同然の車では、300万円する車だと80%の35度程度まで攻めるこ とが出来るのなら上等だと思うが、タダ同然の惜しげのない車に乗っているのであれば40度くらいまで余裕で攻め込めるのが当たり前。
また、そういう車に普段乗っていても、高い車に乗り換えたらすかさず同じくらいまで攻めれるようでないのであれば、それはまだ鍛え方が足りないわけだ。
僕が走り込みを重視したことを言うのも、よく現場で「ほんじゃそれと同じことをあと100回やろう」と言うのも、自分が思う”限界ライン”に躊躇なく近づけていけるようにするためだ。
だから、例え300万円の車だとしても最初は80%くらいまでしか突っ込んでいけなかったとしても少しずつ、少しずつ自分の限界に踏み込んでいくことで、全く危なげなく90%以上の処まで踏み込んで行けるようになっている人は凄いと思うし、上手いと思う。
これを可能にするには、「走り込みの質と量」と、「その状態を外から確認出来る目」の2つを持つことは欠かせないと思っています。
※こんな画像を残していたとしても、その人が上手いかどうかは本当にわからないものなのだ
これがネタバレ画像
自走で登ったのではなく、ウインチで岩をアンカーにして登ってたりする(w
■14年前の動画
Jr.がゴソゴソとVHSのビデオデッキを触っているのでなにやってんだかと思ってたら、今はMKYと呼ばれている(ぼくら旧住人は47と呼んでいた)山を走っていた動画が出てきた。
日付が1998年の1月なので、今から14年ほど前になるのだが、僕の車も転倒未経験の最後の辺りの動画なので、まぁ凹みもほとんどなく綺麗なこと(笑)。
当時3歳のJr.も写っているのだが、ムーミン谷のネーミングの由来になったムーミンもちゃんと抱えてなんとも可愛いこと。
今のクソ生意気なのからすると想像出来ないくらいですね。
自分の14年前の走りもチェックしてみるのだが、今では考えられないくらい雑でエエ加減なライン取り。
例えばV字溝を登ってるんだけど、最初のラインがダメだったら次はタイヤ3本分くらいいきなりズラしたラインを選んでたりとか、
3点接地でパオ~ンしていても、限界には程遠い処でビビって止まってしまってるとか。
まぁ、横にJr.を抱えた奥さんを乗せてたりするので、極力傾けないようにってのもあったのかもしれないが、正直見れた走りじゃない。
また、そのうち暇があったら動画をキャプチャーしてYouTubeなどに載せておこうと思いますが、そのときはご笑覧ください(笑)。
■走行会のお知らせ♪
次回の走行会は11月23~25日に予定しています。
スポーツランド岡山2泊3日飽きるまでクロカンしようぜ走行会
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飽きるまで走り込みをしようと思ってますが、「走りが上手くなりたい」とか「外から評価して欲しい」という方は積極的に絡んでくれるとありがたいです。
さすがにあまり親しくない方に辛辣な評価やアドバイスは出来ませんからね(^^;
今のところ、参加で手を挙げておられる方は、僕ら親子以外では・・
・てっちゃん@Y61さん (元々、うちのJr.と彼が言いだしっぺ)
・クラックマン@J55さん
・ジムニーのスズキ@JA11さん (休みが取れたら)
・仙人降臨さん
今のところ、参加表明いただいているのはこれらの方です。
てっちゃんのところは当然、お父様も来られるので今のところ少なく見積もっても5台・7名ですが、参加される方は出来るだけコメとかで参加表明をお願いしますね。
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