雨の日のクロカンテクニック

■雨の日は全く別
僕は以前から、「雨が降ったら走りに行こう」って思うことが多くあります。
理由はカンタンで、同じ場所を走っていても雨の日は晴れの日と全く違うからです。
僕がこういう風に思うのは、「岡山」の風土にもかなり影響を受けていると思います。
なんせ、岡山県南部は、香川県と並んで日本全国で最も晴れの日が多いことで知られているからです。
ちなみに岡山県のキャッチコピーに「晴れの国 岡山」ってのがあります。
ということで、岡山県の南部に住んでいると、自然と雨の日の経験値は少なくなるのです。
それに追い討ちをかけるのが、走ることが出来るポイントの地質の問題。
岡山県の東部や兵庫県の方面に走りに行くと、石灰質の場所が増えてきたり、北部に行くと、甲子園の土でも知られている「真っ黒な火山灰」が増えてくるので、雨の日はビックリするほどグリップしなくなるのですが、
岡山市内唯一のコースのスポーツランド岡山や、以前は走れた神石、広島県のテージャスランチ、広島市のタマダなどは基本的にマサ土なので、雨の日も他の地質と比べたらそれほど極端に走りにくくならないんです。
ちなみに神石というのはこんな場所
・その1
・その2
見事なマサ土ですね(^^
マサ土の特徴としては、晴れていたらほぼ最強のグリップ力を発揮してくれるということは間違いないのですが、雨の日、泥状になったとしてもそれほど重くならないとか、タイヤの溝に詰まった泥のハケが元々かなり良いなどというものがあります。
ちなみに英語で「Buckshot」(バックショット)のことをショットガンの玉の中でも大粒の散弾(鹿玉)のことを言いますが、四駆用語ではタイヤで吹き飛ばした泥の塊のことをいいます。
マサ土は雨の日も、他の土質や岩などが露出している地形と比べたら比較的グリップ力もトラクションも発揮させやすいのだが、それでも舐めてかかると自殺行為になります。
以前、CCV誌でジオランダーのことを「あれはオールテレーンだ」と評したことがあったが、確かに雨の日に履いているのを観ていると、トラクション、グリップともにかなり不足していることに気が付く。
「雨の日」は、晴れの日とは全く違うので、走り慣れている場所ではなんでもないことが、雨が振った途端に全く出来なくなったり、危険度が急に跳ね上がることも珍しくない。
だから、雨の日に走るのであれば、タイヤも含めて装備など全て万全の準備をすることから始めないといけないと思っています。

■雨の日:運転面での違い(ヒルクライム)
ディーゼルの重量級の四輪駆動車の場合、グリップの良い日は基本的にクローリング中心だと思っているのですが、雨の日になるとクローリングにこだわっていたのではお話にならないことが多くあります。
ですので、難所を走る場合は基本的にローセコ(Lowレンジと2速)を多用し、タイヤをぶん回すような使い方をすることになります。
雨の日のグリップ力の低下や、トラクションの低下は、車の重量がより重い方が顕著になります。
私のクロカンは自走力に頼らないので、実際のところあまり問題はないのですが、重量物(レスキュー用品)を大量に載せすぎると、晴れの日以上に、雨の日はトラクション不足などに悩まされることになります。
走り方ですが、私は特に雨の日は一回で走破させることにはコダワリません。
最初は、ローロー(Lowレンジと1速)でゆるゆると這わせておいて、少しずつ前進距離を伸ばしていく・・・という走らせ方をします。
例えば、全長20mほどのヒルクライムの場合は、最初のアタックでは3m、次は4m、その次は5m・・・という風に少しずつ到達距離を伸ばしていくわけです。
当然、登った分は必ずバックダウンしなければいけないため、重要度というか注意点は「バックダウンするとき」ということになります。
最近の雨の日のクロカンで言うと9月30日のスポーツランド岡山でのクロカンがありましたが、例えばこのシーン、皆さんはどう思いましたか?
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