2012年11月12日月曜日

グランドアンカーで遊ぼう

 すごく遅くなってしまいましたが、グランドアンカーについての記事を少々・・

私が以前使っていたのは、L字アングル(L字型のアングル材)を2~3本。

これと、一般的に出回っている溝を塞ぐグレーチングを組み合わせる方法でした。

L字のアングル材の先端を斜めにカットして、地面に刺さりやすくしているのと、反対側には穴を空け、S字フックやUシャックル、ワイヤーなどを通す使い方をします。

この写真のものは随分と錆だらけ(笑)

正直、かなりの重さがあるシロモノですね。


使い方としては、1本で使う場合はこんな感じ。



引っ張る方向に対して、やや斜めに埋め込むのがコツですね。

真っ直ぐ植え過ぎるとオジギをしてしまい、斜めに植え過ぎると地表を掘り起こしてしまい抜けてしまいます。

具体的に何度で埋めるのが理想なのか知りませんが、20度~30度ほど傾けるのがいいんじゃないかなと思いますね。


複数の杭とグレーチングを組み合わせる場合はこんな感じ。



この場合は、杭は真っ直ぐ打ち込めば良いですし、テントやタープで使っているペグなどを大量に埋め込んでもかなり効果があります。

ペグや杭を打ち込むのには、せっとう(大型の金槌)でもいいのですが、最初に紹介した大きなL型のチャンネル材を打ち込むときは、大ハンマーがあると便利ですね。






僕が最初にグランドアンカーを使ったのは今から20年以上前で、まだランクルに乗っていない頃でした。

思い返せば丁度季節も11月頃で、僕がまだランクルを買っていない時だったのでおそらく21~22年ほど前のことだったと思います。

その日は、雨が降っていて、時間は23時頃だったと思うのですが、めちゃくちゃ寒かったのを記憶しています。


嬉しくなって乗り回していると河原のちょっとした水たまりに入ると、すぐ動かなくなってしまいました。

その車は友人のランクル80で前後デフロックも付いた車だったのですが、なんせ納車2日目でまだノーマルタイヤ。

今考えると信じられないほど大したことない泥でスタックしてしまいました。

その80にはM8000を搭載していたのですが、なんせだだっぴろい河原ということで周囲数百メートルにアンカーになりそうなものが全くありませんでした。

また、友人でクロカン車に乗っている人が誰ひとりいない時期だったということもあり、なんとか手持ちの道具などを使って脱出しようということになりました。


雨の中、全身ズブ濡れになりながら、何か道具になりそうなものを探して河原をウロウロしてたら、少し離れた処に遺跡の発掘現場があり、そこに進入禁止用のゲートが作られていました。

そこで転がっていた足場用の丸パイプを引っ張ってきて、こんな風に地面に埋め込んでウインチで脱出しました。



地面がぬかるんでいたってこともあって、ウインチの力で地面に埋め込みながら、パイプを斜めに埋め込み、泥の海から脱出させました。





この場合、ウインチの牽引力で地面に埋め込んで行くので、埋め込む角度は極端なほど地面に対して平行に近い。

欠点は、ひとりではちょっと無理だとか、ウインチで引きながら差し込んでいくので、ちょっと安全面で問題アリという処か・・・。

まぁ、これは応急処置ということでカンベンして欲しいのだが、こういうリカバリーの方法もあるってことは知っておいて損はないかもしれない。


このとき、脱出にかかった時間は1時間ほどかかったのですが、今思っても楽しかったですね。

その日、友人のひとりは車から出ず、自己レスキューの手伝いを全くしなかったのですが、ものすごい顰蹙を買いました(笑)


一度埋めた杭の引き抜き方ですが、埋めた方向の反対側から車やウインチ、ハンドウインチなどで引いてやればカンタンに抜けます。

また、そんな面倒なことをしなくても、バールでコジれば抜けるとか、ハンマー等で横からゴンゴンと叩いてやるなどで抜くことも出来ます。


あと、やったことはないのですが、クワやジョレンとかスコップで縦に溝を掘り、スペアタイヤを縦に3/4ほど埋め、それをアンカーにして引くということなどがあります。

また、これは実際にやったことがある手としては、グレーチングを縦に埋め、それにウインチのフックを引っ掛け、引っ張ったこともありますね。

また、グレーチングを地面に敷き、小型のバールを杭の代わりに打ち込んでアンカーにしたこともありました。

(L字型の長い方を地面に打ち込む)


最初にスタックしたときのリカバリーもそうでしたが、案外、いろんなものがアンカーの代わりになるものですのです。

また、機会があったら、こういう遊びをしてもいいですねぇ。


■余談

庭に転がっていた、ランクル70系のフェアリード付きのノーマルバンパー。



ちなみに上の上下のフェアリードの幅が広いのがBJ74VのPTOウインチ用のバンパー。(見にくいか?)

下側の上下が狭いフェアリードは、PZJ70の電動ウインチ用のフェアリード。

自分のバンパーは、BJのPTOウインチ用のフェアリードの間隔を狭くしたものをずっと使っている。

ウォーンなどのフェアリードも買うと高いのでこういう時はノーマルを使っていて助かる。



■余談2

庭の隅に転がっている純正の横型電動ウインチとPTOウインチ。



手前に転がっているので電動ウインチのモーター。

このモーターはシャフトの径などが一緒なので、旧型の縦型ウインチでもポン付け出来る。

手前にさらに転がっているのは大量の黒ワイヤー。

ガリガリに引っ張り倒す走りがしたいときは、これらを載せて走りに行く。

前にも言ったが、グランドアンカーの代用として、大量の延長ワイヤーがあれば良いことも多い。

洞察力を磨く

  ■洞察力を磨く

「どうやったら効率的に、お金をかけずに四駆を操る能力が上手くなるだろうか?」

これが僕にとって四駆の一番の命題なのだが、そのために最も必要な能力が「洞察力」だと思っている。

ここでは、洞察力について少し書いてみたいと思います。


■経験と経験値の違い

「四駆でのクロカン」というのは、割と息が短い趣味だと思っているので、20年前も今も同じように走っている人というのはかなり激減しているのだが、

それでもいつまで経っても昔のまま、という人もいる。

これについてはいろんな解釈があると思うのだが、僕は2つのことを思っている。

一つは、「経験は積んでいるのだが経験値が溜まっていない」という場合。

これはロールプレイングゲームなどを思い浮かべてみればよくわかるのだが、例えば”ドラクエ”などで言うと、最初に出てくるスライムを倒すと最初のうちはレベルアップするが、

レベルが上がるにつれ、だんだんとレベルアップが難しくなっていく。

つまり、いつまで経っても上手くならない人というのは、いつまでも雑魚キャラばかりを倒す”経験”はしていても必要な”経験値”が全くたまらないため、レベルが上がらないというわけだ。

(これと同じ例えは以前のCCV誌でも出てましたネ)


もう一つは、「経験そのものも積んでいない」という単純な場合。この2つだ。


■経験そのものを積んでいない人

”四駆でのクロカン”というものは完全な趣味だし、お金儲けの手段でも派手な走りを魅せてナンボのエンターテイメントでも何でもないので、別に走りが上手くなくてもイイ。

四駆に楽しみというのは人によっていろいろあるだろう。

車をイジるのが好きな人もいれば、共通の趣味を持つ人と語り合うことが好きな人もいる。

走りに来てもほとんど走らず、友人とお話をすることが好きな人もいるし、観ているだけの人もいる。

それはそれでいいのだが、個人的に僕は「なるべくなら上手くなりたい」と思っているのでこんな記事を書いています。


今でこそ、自分がハンドルを握っていることが少なくなったのだが、これまでは走りに来ていたのなら、誰よりも早く走り始め、誰よりも長く走っていたものだ。

だから思うのだが、ほとんどの人は本当に走らない(笑)。


ただ、車によってはクラッチを冷やしながら走った方がいいとか、ATFを冷ましながら走った方が良いという車もあるので、2時間も3時間もぶっ続けで走るということが良いというわけではないのだが、

それでも例えば8時間走れるのであれば、車を休めながら実質5時間は車を運転したり牽引などしている時間は取れる。

ここではその時間のことを「実働時間」と呼ぶことにします。



■実働時間をいかにして増やすか

10台くらいで走りに行くと、一度コースに入って出るまでに半日くらいかかったりすることも珍しくない。

つまり、3時間ほどかけてわずかコースを一周程度しか出来ないってことも非常に多くある。

これでは経験値を効率良く貯めるために、まず経験自体を積むってことも困難だ。


これはアチコチの記事で書いてあることだが、長い隊列を組んでズラズラと走っているときも僕は誘導だとかアドバイスはほとんどしない。

ただ、見ていられないときやあまりにも危険な行為などが見受けられるときだけ声をかけたり、レスキューなどの申し出はするが、

大体は嘘ばっかりしゃべって遊んでいたり、突っ込んで遊んでいたりする(笑)。

アドバイスや誘導をしないのは、単純に走っている人に上手くなってもらいたいからです。

まぁ、そんなだから台数が増えてくると、ますます自分が走る時間が減ってしまうわけなので、あまり多くの台数で走るのは正直、あまり好きじゃないわけだ。


そこで私の場合は、「単独行」や、「3~4台程度の小隊」に分かれて行動することをメインにしていつも走っている。

大体、10台も20台もいても、他人の走りを観察するのは自分の前後数台がやっとだし、

それだけ台数がいたら、中には極めて初心者の方が混じっていることも多くなるし、車の損傷、転倒なども出てくるので全く進まなくなることも珍しくない。


■「誰と小隊を組むか」が重要になってくる

絡んでくれる人がいるときは悩まなくて済むのだが、なかなか会うことが出来ない人などがおられる場合は、積極的に絡ませてもらい、一緒に走らせてもらうようにしている。

これも人によってシキタリなどがある場合もあるのだが、人によっては遠方から来られた方に先頭を走ってもらう処もあるし、

うちのように自分がなるべく先を走って、最初は後追いしてもらうという場合もある。

自分の場合は、走る処の難易度が低い場合は自分が先行し、走る処の難易度が高い場合は来られた方に先頭を走ってもらうことが多い。

岡山近辺の場合なら、例えばスポーツランド岡山など、走る場所を選ばないと遊べないコースなどでは自分が先行することが多いが、

廃道アタックなどになると、初めて来られた方などに先頭を任せることが多い。

せっかく来られた方に楽しんでもらうための工夫だ。


自分の場合は、なるべく一緒に走る人は”走りの上手い人”を選ぶようにしている。

(最近はそればかりではないが)

特に前後の車は非常に重要ですね。

運転席に座ったままで走りを見ることが出来るのはやっぱり直前を走っている車か、真後ろの車だけしかありませんから。

だから、どうせ走るなら上手くなりたいと思うのであれば、躊躇することなく「これは」と思う人を捕まえて、前後どちらかを走らせてもらうようにした方がいい。

遠慮するだけ損だ。

多くても3~4台、それも経験車が多い小隊なら実働時間を効果的に増やすことが出来るし、何より上手な人や観察しておきたい人の走りを目の当たりにすることが出来るので上達は早いと思う。

また、どうせ自分の走りを見てもらうのも、上手な人に見てもらった方が的確なアドバイスやツッコミを入れてもらえるので、それも自分にとっての貴重な”経験値”になるだろう。




■経験値の積み方

これは僕の考え方かもしれないが、僕は険しい処を走らなければ経験値は積めないとは思っていない。

人やチームによると「険しい処を走ってナンボ」とか、「引っ張らないと進めないような処まで入っていってナンボ」みたいに思われている処もあるようだが、

最近では険しい処などを見つけるのも一苦労なので、そういう場所に行かなければ腕が磨けない、というのでは実際、経験値がいつまで経っても貯まらないし、

今後はますます腕を磨くのが厳しい状況になっていくだろうと思っている。

また、車も前後リジットの車で新車が国内でリリースされているのがそもそもジムニーだけというお寒い状況なので、これから乗る車は強度的に不安を抱えているものなどが増えてくるのはどうしようもないことだろう。

だから、僕がクロカンを始めた当初ほど、無茶苦茶な使い方は許されなくなってくるだろうと思われるので、ますます比較的カンタンな地形でも腕が磨けるようにしなければいけないわけだ。

私が走る度に課題を考えたり、細かい処にこだわるのはそういう理由があるからなのだ。

また、車そのものに走破性を与えすぎないのも、腕を磨くことを最優先するのと、操る楽しみをスポイルさせたくないからだ。

走破性が高い車というのは、極端な話、誰が運転してなくても、ハンドルを固定して、チョークを引っ張っておくだけで勝手に走破してしまうことが多くなる。

こうなると何が面白いのか?ということになってしまうので、僕は走るコースなどに合わせて、走破性は極端に上げないようにしている。

「一発で走りきる」ということにこだわらず、極力エンジンの回転数を抑えて這うクローリングと、積極的に前後に車を動かしながら地形と相談しながら走るのも、

車をなるべく労わって走れば、車を傷めず何度も走ることが出来るので、効率的に実働時間を増やすことが出来るので経験値を積むことが可能だと思うのだ。

車の走破性が極端に高くなければ、それほど厳しい場所ばかりを攻めずに腕を磨くことが出来るので、練習する場所も多く選ぶことが出来る。

エンジンの回転速度を抑えることにこだわるのは、より低速で車を動かすことで、より細かく地形からの情報を自分の中で処理することが出来るようになるためだし、

また細かく精密な操作をしたいからだ。

僕は「車の移動速度を抑える方が、正確で細かい操作ができるようになる」と思っている。

だが、エンジンを粘らせるということは、極めようとするとキリがないほど難しいことなので、普段から徹底的に練習して感覚を磨いておかねばカンタンに出来るものではない。

だから普段から走る前などの足慣らしも兼ねて、平地やちょっとした起伏を利用してエンジンを粘らせる練習からするようにしている。

険しい地形に入っていくことは、簡単な地形でみっちり過ぎるほどみっちり練習した後でも全然遅くない。

ほんの少しの段差や斜面さえあれば、ブレーキチョークの練習はもちろん、エンジンを粘らせる練習、わざと対角線スタックに持ち込む練習、前後に車を揺らす練習など数多くの練習が出来る。

逆に言うと、平地に近い処でそれらが出来ないのに、いきなり険しい処に入っていくのは十年早い。

特にこれらの練習は初心者のうちは必要だが、ある程度運転に慣れている中級クラス以上の人もものすごく重要だと思っています。




■さらに磨かねばならないのは「洞察力」

ここまで書いたのは主に「運転技術」についてだが、実際の処、四駆を操る上で最も重要なスキルに「洞察力」というものがあると思っています。

パッと地形を見たときに、どのラインならカンタンで、どのラインなら走破できなくて、どのラインならギリギリ通過出来るのか、ということなどを正確に見極めることが出来る「目」が「洞察力」です。

これを養うのにまず重要なのは、「他人や自分の走りをまずしっかり見る」ということです。

先日の記事で「自分が走っている処を動画で撮って、何度も確認する」と言ったのも、この洞察力を鍛えるためです。

僕が他人にアドバイスしないのは、自分で考えることで洞察力や判断力などを鍛えて欲しいからです。

洞察力を鍛えるには、運転席に座りっぱなしではまずお話になりません。

これから走ろうとしている地形を自分の足や手で触り、表面の状態や傾き、微妙な凸凹などを全て自分自身で確認すべきですね。

そしてその地形を覚えた後で、自分で走って初めて「走った」ということになるのです。

適当に運転席に乗っているだけで得られる地形の情報は本当に限られてますし、

もしそれだけで上手くなると思っているのであれば、これまで相当、時間を無駄にしてきたんじゃないかと思います。

最低でも、地形を見たときに自分の車ではどこにタイヤが来て、どのくらいでタイヤが浮くかとか、斜面に対してどのくらいボディが接近するか、シャックルや脚回りの部品やデフなどがヒットしないか、

などがある程度は正確にイメージできねばなりません。

これができていないのに走っているというのは単純に「車に運んでもらっているだけで、貴方が車を操っているのではない」ということを覚えておいてください。




■どうせなら「車に運ばれるドライバー」より「車を自由に操れるドライバー」に

今回は「いかにして経験値を短期間で効率良く積むか」ということについて書かせてもらいました。

もちろん、自分たちのコダワリとか考えとか、伝統などもあると思いますし、僕の考えが必ずしも正しいとは思っていないので反論等あるかもしれませんが、これは1つの案だと思っておいてください。

ただ、四駆でクロカンしていてよく思うのが、誰も正しい練習法を知らないとか、科学的なアプローチや、他の業界などでは当たり前な練習方法などが、なぜか四駆のクロカンの業界ではほとんどと言っていいほど普及していないと思うのです。

経験値というのは何も考えずに同じことを繰り返すだけでは貯まることはありませんが、

だからといって、険しい地形を走らねば貯まらないというわけではない。

工夫次第でいくらでも貯めることが出来ると思うのだが、逆にいえば頭を使って練習せねば、いくら走ってもなかなか上手くはなれない。

私は趣味で四駆でのクロカンという遊びをしてますが、

どうせするなら車に乗せてもらって運んでもらうただのドライバーではなく、自分の車の能力を極力引っ張り出せ地形との対話などを楽しむことが出来るドライバーになりたい。

貴方はどう思いますか?

(良ければコメントに何でも意見を残してください)

悪循環

■悪循環


実は、同じテーマの記事を今から丁度10年前に書いたことがある。

だが、10年経つと考え方も少し変わってきているということもあるので、44歳になった今の考え方を残しておきたいと思います。



■モータースポーツは”重さ”との戦い


本当に”クロカン”というものは奥が深い。

通常、”モータースポーツ”と呼ばれるものは、「いかに軽くするか」を競うことが多いのだが、

こと、廃道アタックや牽引なども含めたヘビークロカンとなると、「いかに軽くするか」ということは極端な話、最重要課題ではなくなると思っています。


私の場合、”四輪駆動車での最重要の条件”は、走破性や軽さやボディの小ささではなく、”家まで自走で無事に帰れる耐久性と汎用性の高さとコストパフォーマンスの良さ”だと思っている。

そんなこんなで、前後リーフのランクルというある意味、”温室”に肩までドップリとつかってしまっているので、自分でもどうなんかなぁ~?と疑問に思わないでもないのだが、

まぁ、僕の世代は前後リジットだったオールドランクルや、サファリなどディーゼルの重量級で心おきなくヘビークロカンが出来た、特権的な最後の世代だったということでクロカンを引退するまでこれらと戯れて遊べればいいな、と思っています。


「最重要の条件は重さではない」とは言ったが、クロカンにおいても無用な重量化は走破性の劣化や駆動系や操舵系への負担を大きくしてしまうことなので、良いことではない。

もちろん、クロカンでは付き物の”転倒”時にも、重量がある車の場合は被害が大きくなるので、「重量化」というのは本当に考えねばならない。


・・・ただ、僕は20年近くクロカンしてきて思うのが、「ある意味での見切り」が必要なんじゃないかな?ということです。



■「ある意味での見切り」って?


これは車種や、それぞれの得意分野が違うのでどの車にも一概に合う法則というものはないと思っているのだが、

例えば自分の車のように2t近くもある重量級ディーゼル車の場合、「派手な転倒は間違ってもさせるべきじゃない」と思っています。


以前、僕は自分の車で一回転をやらかしたことがありますが、その時入れていたロールケージは4点式で、センターピラーから後ろのみを保護するような作りになっていました。

ですが、フロントヘビーなランクル短の場合、裏返ると運転席の先端部と、ボンネットが地面と接地するので、センターピラーより後ろのロールバーなど、ものの役に立たなかった。

お陰で、フロントウインドーは思い切り手前に潰れ、もう少しでフロントウインドと頭が当たる処だった。




それ以降、今付けている6点式のロールケージを入れているのだが、これも作りは非常に華奢なもので、また別の機会に裏返ったら(正確に言うと裏返ったが運転席側への横倒しに戻った)

ロールケージが見事に歪み、フロントウインドーやインパネなどを派手に破損させてくれた。

それ以降、横倒しや壁に寄っかかるのでいうと100回以上はやっていると思うのだが、ゆっくりと寄っかかる程度なら問題ないのだが、派手に勢いがついたまま転倒したりすることはない。


ロールケージは各部にジョイントが入っているものなので、設置はラクなのだが強度的にはかなり弱い。

本来ならジョイントを溶接で潰すとか、トラスを入れて強度アップとか、もっと強度のあるワンオフ品を入れてみる・・・などをしてもいいのだろうが、僕は敢えてしなかった。

強度アップしても良かったのだが、重量級での補強はキリがないと思ったし、今のままでも斜面に寄っかかる程度なら被害はほとんどないし、

今は「斜面に寄っかからない腕を獲得することやボディを痛めない方法を採るということ」がメインのクロカンをしているので、派手に車を潰すような使い方は最初からしないようにしているからだ。

「自分の腕で問題なく行ける可能性が高い」⇒「そのまま続行」

「車を派手に潰す可能性がある」⇒「壊さないようにチルやウインチで補助するか、撤退する」

この判断はなるべく早く、行動もなるべく迅速に行いたいと思っている。


だから、僕の車の場合は、一回転しても大丈夫な強度は必要としてないし、またそれらの危険性が高い場所にうかつに近寄らないようにしている。

どこにでも行ける走破性を持たせることがクロカンだと思っている人もおられるだろうが、それらを追求することはキリがないと思っているし、

それらを持たせないからこそ楽しめるクロカンというものもあると思っているので、車をイジるのにも一定のラインで止めておくようにしている。

※これはあくまでも僕自身のこだわりとか考えなので、別に全ての人がこうしなければいけないと思っているわけではありません





■貴方が望む性能がクロカンでベストなものとは限らない


重量級の車で谷底に転げ落ちて平気なほど頑強な車にするには本当にキリがない。

少々、何があっても困らないように本当にしたいのであればこれくらいしなければいけないのだろうが(笑)、


エクスペンダブルズ2の冒頭に登場する完全武装のランドローバー

僕らは「走って楽しむ」ということがメインなハズなので、車を補強し過ぎることで重くさせ過ぎてしまい、転倒限界を下げてしまったりとか、

腕を磨こうと走り込みをしようにもデフやドラシャが走るたびに破損したり、操舵系などを痛めてしまうのでは、走り込みで山にいるより修理工場の方にいる時間が長くなってしまうという本末転倒なことをしてしまうことは意味がない。


これはギア比のダウンやエンジンのパワーアップなどにも言える。

ランクル70でPZJ/HZJになってからはフロントデフが8吋にサイズダウンされたのだが、フロントデフが小さくなってしまっているため、デフのファイナルダウンをしている車はあまり良い話を聞かない。

うちにも、フロント用の4.556と思しきリングギアとピニオンギアが転がっているのだが、交換予定はない。

またエンジンのパワーアップも同様で、クロカンでは下手にエンジンの力がない方が助けられる場合も多いということは知っておいた方がいい。


僕が重量級のクロカン車でクロカンをしていて、良いなと思うのが、「重量級でのクロカンは特に移動速度が遅いため、反射速度や運動神経などに頼る必要がほとんどなく、

洞察力、予測力、地形の読みや想像力などを総称した経験値やタイヤやシートなどから伝わってくる感触を頼りに見えないものを見て走ることは年齢とともに衰えることはほとんどない」ということだ。


例えば、「車をボコらないと走れない」とか、「毎年ドライブシャフトやデフが必ず壊れるので修理」とか、「タイヤの美味しい部分がなくなったら即交換」みたいな走り方って、

お金が非常にかかったり、若いうちしかできなかったり、出来る人も結局限られてくるので、そういうクロカンをやっている人は回転が早い(始める人も多いのだが辞める人も多い)んじゃないか?って思う。


過度に走破性のみに頼ったり、過度にボディの補強をしたり、過度に脚回りの強化をしたり、過度にエンジンのパワーアップをする・・・これらは「悪循環」に陥ることが多いと思う。

もちろん、過度に牽引に頼ることも、車を繊細に扱う楽しみを損なうことがあるので、これも悪循環に陥ることがある。

やっぱり何事も「ほどほど」が一番だと思う。



■余談その1

ちなみに、こんなセコいことを言わず、ガンガン潰して、高い部品を交換してくれた方が日本や世界の経済のことを思えばいいのかもしれない。

セコいことを考えるのは僕みたいな貧乏人だけでいいのかも?(笑)

動画を使ったクロカン上達法

 ■もはやタダ同然の動画環境

デジカメが市場に出始めた頃、静止画しか撮れないようなものが10万円弱もしていた。

私も以前はムービーの製造工場で働いていたのだが、最初の頃のものは業務用のものでなくても20万円くらいは平気でしていた。

今では、普段持ち歩いているスマートフォンにかなり優秀な動画用のカメラが載っているので、特別、綺麗な動画を撮ろうなどと考えなければ”ほとんどタダ(無料)”で動画を撮ることが出来る環境が手に入るような時代になった。

私の場合は、アイフォンを使っているので、撮った動画はそのままPCに繋げばあっと言う間にPCに転送出来るし、それをそのままYouTubeにフォルダごとアップすることが出来るので、

昔みたいにVHSのカセットテープが家に溢れることもなくなったし、ハードディスクがすぐ満タンになってしまい、ハードディスクを買い足したり、DVDなどを購入したりする必要もなくなった。

YouTubeだけに残しておくのが怖いのであれば、他の動画共有サイトが最低でも2~30個はあるので、それらに分散して動画をアップしておけば、よほどのことがない限りなくなってしまうことはないだろう。





■動画を使わねばモッタイナイ

僕はかなり昔からムービーを持っていたということもあり、四駆に乗り始めた当初の動画なども残っている。

ただ、当時はビデオカセットなども結構高価だったということもあるので、今みたいに毎回走りに行った動画が残っているようなことはない。

それを思えば、Jr.などは四駆に乗り始めた当初から、ほぼ毎回、それもかなりの頻度で動画が残っているので、自分の走りなどを後から見直してみることなどが非常に簡単だ。


今のところ、自分たちが走るときは、僕が走る時はJr.に動画を撮ってもらい、その逆の時は僕がJr.の動画を撮るようにしている。

理由はカンタンで、「少しでも早く上達するため」だ。



■自己マンにならないためには外からの目線が必要

何が誤魔化せないと言って、「動画」で残った走りほど誤魔化せないものはない。

アホな会話が残ることがあるのはご愛嬌だが、楽しかった記録を残すという目的だけでなく、「走りの解析」に動画をもっと積極的に活用すべきだと思う。

これはプロの競技などの世界では当たり前のことなのだが、自分のスイングやプレーなどを動画に撮って見直してみるとか、対戦相手のプレーなどを動画に撮って研究することなどは当然のことのようにされている。


これが四駆の世界ではどうか・・というと、どちらかというと楽しかった記録を残してウェブで公開というような使い方をされている方は多いと思うが、

うちみたいに自分たちの走りの解析をメインに動画を残しまくっているというのはかなり少数派じゃないだろうかと思う。


四駆の運転席に乗っていて得られる情報量というものは非常に少ない。

以前、あるショップのデモカーが完全にボディがない、スケルトンのランクルだったことがあるのだが、乗させてもらってビックリ。

エンジンが多少邪魔な以外は、ありとあらゆるものが手に取るようにわかるので、「こりゃ凄いな」と思ったものだ。


少し前に、アメリカの四駆の動画を特集したことがあるが、アメリカの四駆の中には邪魔なエンジンをさらにリアに回し、フロント周りの視界を極めて良くしているようなものまである。

私は運転席からの視界を良くするために左右のドアを取り外してクロカンをする機会が多いのだが、

これは大げさでもなんでもなく、ドアが付いた状態でクロカンをすると最低でも10%は走破性が落ちると思っています。

それくらい「視界」というものは大事だと思っています。


例え、ドアを外しても死角を100%無くすことは絶対出来ないのだが、死角を減らす方法もある。

1つは至るところにミラーやCCDカメラなどを設置すること。

もう1つは外から撮った画像を後から見て確認すること。

この2つだ。


実際問題、車の死角全てにCCDカメラなどを設置することは現実的ではないので、死角を減らそうとするなら、自分の感覚を磨き、「見えないのに見える」ようにしなければならない。

そのためにも絶対、「運転席から見えない様子を外から動画として残しておくことが必要」だと思うのだ。





■自分で思っているイメージと実際とは随分と違う

これは自分の経験なのだが、運転席では会心の出来だと思っているような走りをしているときの動画を後から見てみると、「なんだこりゃ?!」って思うことも珍しくない。

逆に、走っている当時は「絶対ダメだ」と思って撤退している動画などを後から見てみると、「なんだ、こうすれば良かったんじゃない」ってことも多い。

よく自分の姿や声が録画されているのを見てみると自分がイメージしていたものと違うということがあるが、それは走りや牽引の様子などについて同じことが言える。


自分では効率良く準備しているつもりが、大して効率的に見えないとか、後から冷静になって考えてみると、もっと有効な牽引方法があったとか、道具の使い方にマズい点があるなど、自分でも結構後から観察して驚くことがある。


まぁ、これは全ての人においても言えるかもしれないのだが、自分が思っているほど上手くはないのかもしれない。



■効率良く動画を残す方法

一昔前と比べると動画を撮るムービーなどは格安になり、その大量のファイルを保存しておくこともほぼ無料で出来る便利な世の中にはなったのだが、

「自分の走りを動画に残す」ということは多少面倒臭い作業と言える。

一人だけで山に走りに行った場合などは「自分撮り」以外に動画を残す方法はないのだが、これはかなり面倒臭い上に、あまり良質な動画は残せない。

以前、ムービーを持って山に行っていたころは、三脚を持って行って録画ボタンを押して車に戻り、動画を撮っては自宅のテレビで動画を再生して走りを見直してみたりしていたことがあったのだが、

あまりにも面倒だったり、車の動きをトレースしてくれるわけじゃないのでしばらくして辞めてしまった。

今は、Jr.と二人セットで動いていることが多いので、どちらかが運転しているときはどちらかが撮影出来るので、自由に動画を残せるようになったが、これは確かに便利だ。


問題はどうやったら自分が走っている処などを動画として残してもらうかなのだが、これは自分が他人の走りを撮って動画をウェブにアップしてあげる代わりに、

他人に自分のムービーや携帯電話を渡し、自分が走る処を撮ってもらうということが良いだろうと思う。


また、最近はYouTubeなどにアップしている動画をダウンロード出来るフリーソフトなどが充実してきているので、

それらを使って、他人が撮り、YouTubeにアップしてくれている自分の動画をダウンロードして、編集して自分のものとして再度アップすることも可能だ。


動画の編集は難しいように思うかもしれないが、例えばウィンドウズ機を貴方が使っているのであれば、

ウィンドウズ・ムービーメイカーとか、ウィンドウズ・ライブ・ムービーメイカーみたいに最初からPCにインストールされている簡単な動画編集ソフトなんてのもあるし、

YouTube内にも「クリエイター向けツール」という処で使える動画エディターなどがあるし、また「アナリティクス」を使えば簡単にBGMを入れたり字幕を入れることなども可能だ。


自分の動画を撮って、アップしてくれた人に了承さえ頂くことが出来たら、このように自由に自分の動画としてウェブ上に残し、いつでも自分の走りをチェックすることが出来る。



■字幕を入れるだけで随分理解度が変わってくる

僕がオススメするのは、「自分が上手くなりたいのであれば、他人に教えること」だ。

これは仕事や受験勉強などあらゆることに応用出来る技術なのだが、本当に何かで上達したいのであれば、誰でもいいので他人に教えると良い。

先程も少し書いたが、僕の仕事はメルマガを書くことというものもあるのだが、メルマガを書こうとすると、相当、その事に関しては精通していないと難しい。

逆に言うと、メルマガなどで他人に有益な情報を教えるうちに、自分自身が知らぬ間に上達しているものなのだ。

そこで動画をYouTubeにアップする上でオススメなのは、動画に字幕を入れて自分の操作の解説をしてみたり、思っているノウハウやその場の状況などを事細かに入れてみることだ。



走っていたり、後から動画だけをボーっと見てては気がつかないことも、文章などになおしてみるだけで理解度が急に深くなることがある。



■お風呂につかりながらクロカンが上達する方法

自分の場合、ウェブ上で完結する仕事をしているってこともあり、たまにだが風呂場で長湯しながら自分の会社の売上などをスマホでチェックしていたり、さらにポータブルのキーボードを持ち込み

メルマガを書いていたり、このように四駆のブログで遊んでいたりする。

今はあまりしなくなったが、以前は毎月2~3回は仕事で東京とか、遠いところでは北海道などに行っていたので、その移動の最中などではスマホ+キーボードで仕事してたものだ。

この様なことは別に仕事だけでなく、YouTubeなどにアップしておいた自分の動画などをチェックし、自分の走りのダメ出しをしたり、良いイメージを植え付ける助けをすることもできるだろうと思う。



・・・いろいろ書いたが、四駆の腕を上達させるのは別に山でハンドルを握っていないと出来ないというわけではないし、

車をボロボロにしながら極所を攻め続けないといけないというわけではないと思う。


要は、自分の走りを外から客観的に見ることで得ていく「眼力(がんりき)」であったり、地形などを見て自分の車ではどのように走れば良いのかを判断する「洞察力」、

それから、これは僕はクロカンをする上でものすごく重要なスキルだと思うのだが、これから走るラインで自分の車がどのような挙動を起こすかという「想像力」というものがクロカンの上達では不可欠だと思っている。


これらは車を壊さず、それでいて厳しい処を攻め続けるという矛盾した2つを成立させていくのに不可欠な条件だと思う。

ボディを傷めないように走るからこそ腕は磨かれる

 ■以前は主流だった凸凹ボディでのクロカン


「廃道」となると、付き物なのは、ボディを擦りそうなレの字溝や、落としたら最後のY字型溝がある道。

または、沢などの水の中にラインがある道などなど。


元々、僕の車はそういう処を得意としていたハズなのだが、前提としてボディをグシャグシャにしてもOKというものがあったので、今ではそういう走り方はしたくない




以前、僕がクロカンを始めた当初、同じクラブで走り方が極めてシャープで尊敬出来ると思っていた先輩がいた。

僕がPZJ70を買ったのも、その人と同じ車に乗りたいと思ったからなのだが、実際に僕がPZJ70を買ってからは、その人と正反対にボディをグシャグシャにする走り方に特化するようになってしまった。


まぁ、ボディをグシャグシャにしたことについて後悔はしてないし、そこまでしたからこそ得た貴重な経験があったことには間違いないので、ボディをグシャグシャにしたことについてはどうということはないのだが、

その先輩が言っていた「梶原くん、ボディを痛めないように走るからこそ、上手くなるんだよ」って言葉が、言われて15年ほど経って、意味がはっきりとわかるようになってきたと思う。





■クロカン車をめぐる環境も変わってきている


ここ数年、車検制度がかなり厳しくなってきたと感じている。

僕の車も、以前のように凸凹が多い状態では車検に通らなくなってきたので、今ではあのように「比較的マシ」なボディにしているのだが、不思議なことに今まで一度も、あの車で走っていて警察に止められたとか、職質を受けたということはない。

余談だが、以前、白のランクル60に乗って、ボディ全面を白に塗り、ボディ側面にシャレで「UN(国連軍のことね)」って書いていた時期があったのだが、

ちょうどその頃オウム事件があり、泥だらけでコースから帰っていたら検問に引っかかり、荷台に載せてあった泥だらけのスコップが見つかり、「なんじゃこりゃ!」と言われたことがあった。

ボディの凸凹具合と、職質は関係ないのねって今でも思うのだが、まぁ、凸凹なボディが良いわけはなく、グシャグシャなボディじゃないと出来ないクロカンは、淘汰されてもしかたないよね、と今では思っています。


自分の車の後ろ半分にアルミの波板を張ったりフロントフェンダーを比較的綺麗なものに替えたのは、ちょうど一旦、クロカンから引退する前だったので、実際の処、あのボディで厳しい処をゴリゴリ攻めたことはない。

だから、先日からプチ廃道アタックだとかなんだとか言っているのだが、あの状態は正直、廃道アタックには向かないねと思う。


先日、同行していたJEEPは、オーバーフェンダーなどが付いていないタイプなのだが、ボディ自体の作りがタイヤの位置に対して内側に寄っている部分が多 いとか、燃料給油口の処に鉄製のハンドルグリップが突き出していたり、フロントウインドの横にも同じようにグリップが出ているので、地形にヒットするとき はボディよりそれらのぶつけてもあまりダメージがないものが先にヒットしてくれたり、

リアのオーバーハングもランクル短よりは明らかに短いので、元々、斜面などに張り付いてもボディにダメージが及び難い形状になっていると思う。


だが、今、三菱ジープが再販になるかというとそんなことはありえないので、これから販売される車や、いまだに多く出回っている車について考えた方がいいと思う。




同じランクルでもセミロングだとか80系、サファリY60/Y61など、リアのオーバーハングが70短よりも長い車などは、元々かなり凹みを作りやすい。

では、どうやったらボディへのダメージが少なくなるのか?というと、てっとり早い手としては、スペーサーやワイドトレッドでマイナスオフセットのホイルを履いてタイヤを外に突き出すことや、

オーバーハングを思い切って切る、オーバーハングの側面に補強の板などを貼り付けるなどがある。




ただ、タイヤを外につき出すことは、4ナンバーのランクルの場合や、黄色ナンバーのジムニーの様に法令遵守(コンプライアンス)の問題があるのだがそれ以外にも、

先日からも言っているのだが、マイナスオフセットによるキングピンベアリングや操舵系へのダメージなど、特に耐久性が要求される廃道仕様としては本末転倒になる可能性もあることなので、あまり極端な改造は逆効果になることがある。

だから、「耐久性のことなども考えるとそこそこの改造にとどめておいた方がいい」というのが僕のスタンスだ。


波板をボディの側面に張り巡らせることも廃道アタックなどでは非常に有効だし、ロールケージなどをボディ外部に張り巡らせることも有効なのだが、それらは下手をすると、「下手クソ醸成機」にもなりかねないと思っている。



■車を傷めないように走るからこそ腕が磨かれる


実際、車を傷めないようにしつつ、しかもかなり厳しい処を責め続けるというのは凄く難しい。

以前ならゴリゴリ言わせながら無理に押し通すって走り方をしていた地形を、ウインチやチルなどでボディと地形が干渉しないようにしながら進んだり、

タイヤや脚回りが痛まないようにある程度あがいたら撤退したり、ウインチングなどに切り替えて前進したりしている。


先日もちょっと驚いたのだが、スワンパーは使い方を間違えるとあっという間に爪がバリバリ取れてしまう(汗)





これが無制限に「何でもOKや!」とばかりにブン廻しても見た目なんともないようなタイヤを履いているのだったら、おそらくは「タイヤをいたわりながら走ろう」などと思う機会はなかっただろう。

あのタイヤは泥の中なら無制限にブン回した使い方をすると無類な強さを発揮するのだが、岩盤質のような地形では物凄く繊細に扱わねば、一気にタイヤの旨みが消えてしまうというだけだ。

使い方を間違えるとかなりマズいってことなので、ちょっと初心者向けのタイヤではないのかもしれないが、まぁこれも「規制」の一つだと思えば楽しみの一つなのかな?とも思う。


自分の車の場合、駆動系や脚回りはかなり余裕のある70幌なので、それらを強化する必要はほとんどないのだが、普通の車は多少なりとも強化した方がよい部分があるということは知っている。


だが、「敢えて強化も最小限度に留めておく」という改造の方法でクロカンを楽しむことも、ある意味では必要じゃないのかなと思うことがある。


15年ほど前、「車を傷めないように走る方が腕が磨かれるよ」と言われたときは、「そんなんじゃ走れる処が限定されるじゃん」と思っていたものだが、

今では「敢えて自分に規制をする意味でも、車を極力傷めないように、それでいて難所を避けるのではなく挑戦し続けるような走らせ方をするのであれば、腕は短期間に大きく磨かれるんじゃないか?」と思うようになりました。


車のボディを痛めない、駆動系も痛めない、派手なボディの補強もなるべくしない、タイヤも痛めないようにしながらそれでいて厳しい地形をスルスルと抜けるようにするのは極めて難しい。

だからこそ、極める価値があると思っている。



■本当に上手い人の走りは物凄く地味なもんだ


これはどんな競技でも言えることなのだが、本当に上手い人というのはその行動の1つ1つに無駄がないので、物凄く地味に見えることが多い。

野球選手などで例を挙げればわかりやすいのかもしれないが、100%や120%の力で戦うと怪我をしてしまうので、手を抜いているというわけではないのだが、80%くらいの力を100%に見せることが非常に上手い人もおられる。


車の世界の場合、極端な話、金さえ用意出来れば車なんていくらでも再生可能なので、アスリートほど怪我などへの恐れをもつ必要はないのだが、壊すこと前提でバリバリやっている人の走りというのは、一見すると派手で上手く見えることもあるのだが、

僕のような基礎練習を徹底的に普段から行なっている人間からしてみると、運転の細部に雑なところが見えてしまったり、限界付近での車の操作がおかしいと思うことも珍しくない。


僕としては腕と車の性能が拮抗しているとか、どちらかというと車は大したことないのに、不思議とスルスルと走れてしまうような人の方が格好よく見える。


基礎練習に向く場所がないというような状況があるのかもしれないが、基礎練習中心のクロカンや、難所は走るのだが車を労わるような走り方を追求してみるのはいかがだろうか?

いつもの場所でプチ廃道アタック

いつもの場所でプチ廃道アタック いやぁ~、今回は久しぶりに自分でハンドルを多く握ってクロカンして遊べました。

Jr.は「動画が少ない」と不満気味でしたが、まぁ、険しい廃道アタックをするにはまだ少し経験値が足りないので、今日は見学という感じでよかったんじゃないでしょうかね。

静止画像の方は、愛車紹介のフォトの方に載せているのでそちらもごらんください。

動画はYouTubeに32本ほど載せましたが、YouTubeの使い方がまた小変更が入っているみたいで、使いにくくていけませんね。(汗)

今回の動画は、こちらに再生リストをご用意しておりますので、連続再生が可能です。

2012年10月27日プチ廃道アタック





広場に続く林道ですが、ここ数年ですっかり荒れてしまい、自分の車では自走では登れなくなってしまっています。

ボディを痛めながら重戦車みたいにゴリゴリ行けばいいかもしれないのですが、「なるべく綺麗なボディでクロカンしたい」ってこともあり、積極的に引っ張ることに。

この動画は、以前静止画像で説明したのと同じ引き方をしているものですが、右側に見える岩を避けるために向かって左側に一旦引っ張り上げておいてから、揺り返しを使ってフロントを向かって右に流して通過。

僕のウインチングは、「難所を真っ直ぐ引破」というより、こんな感じでピンポイントで使うことが多いので、「横引き」とか「斜めに引く」ってことが極めて多い。

ただ、まともにガリガリ引いたのではウインチも、ワイヤーもフェアリードももたないのは分かっているので、基本的にトルクアシスト重視、ウインチはテンションを張る程度という使い方が多い。






綺麗なフェンダーが邪魔してどうしても斜面に張り付いて登れなかったため、ウインチで引破。





レの字溝になった斜面を登ろうとしたら、斜面の上の方に投棄されていた金属製の柵か何かがフロントウインドの窓枠にヒット。

後ろに下がると被害が拡大しそうだったので、引破。





ここは通称「ムーミン谷」ですが、「自走では無理」と判断して、さっさとウインチで引破。

最後にここを走ったのは7年ほど前だったが、当時細くて使えないと思っていた木が明らかに太くなっていて、複数アンカーが必要じゃなくなっていたのが笑えた(w






17時を過ぎたので大急ぎで帰路についてますが、登るのに苦労した廃道なら、当然帰りも苦戦することに(w

リアにはアルミプレートを張り巡らせているのでこの手の斜面なら多少ゴリゴリ擦っても大したことはないのだが、なるべく綺麗にしておきたいってこともあり、まずはシングルラインで斜めに牽引。





フロントだけ斜めに引っ張ったのではリアのオーバーハングがさらに食い込むので、滑車を使ってボディ全体を横方向にテンションをかけながら前後揉み出ししつつ、斜面から車を引き離す作戦。







あっという間に真っ暗に・・

この時期は日が暮れるのが早いので撤収時期を間違えないようにしないといけませんね。



■今回のクラックマンのウインチングの様子

これはムーミン谷



う~ん、徹底的に引っ張ってたのは自分だけか・・・

廃道アタックは楽しい?!


■ボディは消耗品?!


この趣味をしていてよく思うのが、「ボディは綺麗なままで遊べないか?」ってことですね。

ヨンクを使ったクロカンという遊びは、他のモータースポーツと違いがあることが非常に多いのだが、ボディへの考え方も他のものと比べるとかなり違いがあるように思う。

例えば、峠を攻めている連中でボディがグチャグチャなままで攻めている人ってどのくらいいるのか?だが、まぁほとんどいないだろう。

(たまにバンパーが少しの衝撃ですぐ取れるようになっていたりはするみたいですけどね)


特に廃道アタックや、ヘビークロカンをしている車の大半が多かれ少なかれの凹みを作っているのを見ても、いかに四駆のクロカンという遊びがボディへのダメージを受けやすいかわかると思う。


僕も以前は、「ボディはバンパーの一部や」とか、「ボディは消耗品」くらいにしか考えてなかったし、「クロカンってボディが凹むもの」くらいにしか考えてなかったので、正直、ボディを痛めることに関しては何も考えていなかった。


ただ、今から5年ほど前、つまりクロカンを一時引退する少し前くらいから少しずつ考え方を変え、「なるべくボディを労わる走り方に変えてやろう」というものになってきている。

理由はいくつかあるのだが、そのうちの1つが「今までの凸凹なボディだと車検が通らなくなってきた」という理由。

もうひとつが、「やっぱりあまりにも見栄えが悪い」という当たり前の理由(笑)


今の僕の車の前半分のボディは前半分の部分を探すのが難しい位になっているのだが、リアのボディ側面にアルミの波板を張った時点で、フロントフェンダーを知り合いの車からもらってきた比較的凸凹の少ないものに交換、

ここからはなるべく凹まさない走りにしようということにしました。


今のところ、うちに転がっている帰国子女のランクル80はクロカン(それも廃道アタック)には使う予定はないのだが、もし使うのであればどうするか?というような視点で以下の記事を書いてみたいと思います。



■廃道アタックは楽しい


「廃道」にもいくつか定義があると思うのだが、ここで私が言うのは進入することに対して特に規制されているところではない場所や道ということにしておきます。

廃道アタックは楽しい。

僕も特にクロカンを始めた当初は、岡山県の南部にも進入出来る廃道が多く残っていたということもあって、よく友人と数台とか単独で「昔、道だった道」に突っ込んで行ってはハマったり延々とバックして遊んでいたものだ。

実は、長男が生まれる1日ほど前、会社の近所にあった山の中に廃道を見つけたので自分一台だけで突っ込んでみたことがあったのだが、

当時乗っていたランクル60にはウインチなどのレスキュー用品が全く無かったということもあるのだが、「ちょっと」のつもりが6時間も抜けるのにかかり、大汗が出たことがあった。


関係ない話だが、僕のオヤジはゴルフに狂っていた。

そして、僕が産まれた日にもゴルフをしてて帰ってこなかったそうなので、未だに僕に恨まれている。

「自分はそんな父親にはなりたくない」と思っていたので、無事に帰れたときは心底ホッとしたものだった。(あとになってごちゃごちゃ言われたくないし)


これは良くない例だが(汗)、まだ誰も轍をつけていないところに轍を残すのは楽しい。



■廃道アタックでの装備と車の仕様


”廃道アタック”というと、ジムニーの独壇場のように思われるかもしれないが、かれこれ20年近くランクルだけでクロカンをしている人間からしてみれば、ランクル等の重量級は重量級ならではの楽しさってのがあると思っています。


まず、重量級で廃道アタックをする際には装備にも気をつけねばならない。

普段持ち歩かないが、エンジンチェーンソーや草刈機、ツルハシやジョレン、クワなどの土木用道具、グランドアンカーや大ハンマー、溝や穴を塞ぐのに使うグレーチング(アルミラダー)。

あと、溶接用のケーブルと溶接棒、手袋やカバーなどもあると心強い。

ウインチやチルホール、ハイリフトジャッキなどはもちろん標準装備だ。

(重いチルの代わりに、8mくらいのチェンブロやハンドウインチなどで代用することも可能)

ジムニーなら数台に分乗させねば載らないような装備も一台で載せれてしまうのが、重量級ならではのメリットだ。


台数は2~3台がベスト。

スキルと装備、改造などが廃道向きになっていない者がついてくるのは邪魔になるので、そういう人(車)は、同乗者としての同行は許すが車を出すのは遠慮してもらう。


車の改造でいうと、ウインチは必須。

応用範囲の広さでいうとPTOより電動ウインチの方が望ましいのだが、めちゃくちゃドロドロの道を延々と引っ張らねばならないような時は、PTOウインチの持久力は捨てがたい魅力があることは間違いない。


ウインチがない車をどうしても同行させねばならない場合は、前後を経験値と戦闘力を兼ね揃えた車で挟むと良い。

(これはスノアタも同じですね)


車のプロテクションは基本的にガッツリしておいた方がいいが、車をヘコましても大丈夫という覚悟や経済力がある人なら問題なし。

コース主体の人があまりやってないことでいうと、腹下の強化ってのが結構重要。

リーフ車は元々腹下の強化が出来ている場合があるのだが、結構気をつけねばならないのはコイル車(もちろんハチマルも)

リーフの場合は、走破性を邪魔するリーフがタイロッドやショック、ブレーキホースなどを保護してくれる場合があるので、割と無改造でもゴリゴリとゴリ押し が出来るのだが、コイル車は、下に何が潜んでいるか分からない廃道では結構、細かい強化をしておくほうがよい場合がある。

例えば、フロントホーシングの前にむき出しの状態になっているドラックリンク。

アメ車などで改造している車を見てみると、ホーシングから保護するアームが伸びていたり、エンジンのオイルタンクの下にガードが出ていて、ドラックリンク周辺をガードしていることもあるので、それを見習ってガードを追加してみるとか。

ただ、ひとつ気をつけねばならないのが、ガードのやりすぎで重くし過ぎないこと。

どうしてもブツケて壊れてしまって困る部分だけ部分的に改造を施していった方が良い場合が多い。


あと、「タイヤをはみ出させるかどうか」についてだが、これについては色々な意見があると思うのだが、私はクロカン初心者のうちから派手にタイヤをはみ出させるのには反対だ。



■タイヤのサイズとオフセットは慎重に考えよう


車などによっても条件は少し違ってくるので、これは程度問題とかイロイロあるとは思うのだが、敢えて「ランクル」に限らせてもらって言わせてもらうと、70系と80系では明らかに70系の方が、「ハミタイ」(ハミ出しタイヤ)についての耐久性が劣っている。

これはそれぞれのノーマルボディ(オーバーフェンダーを付けていない状態)でのタイヤのオフセットを比べてみればわかるのだが、

ランクル70系が”0”なのに対して、80系が”+20”である。


つまり、ランクル70系に比べ、80系は元々20mm、ノーマルボディの側面に対してホーシングそのものが長いということが言える。


80系の脚回りのメンテなどをしているとよく思うのだが、細かいところで70系(前後リーフのPZJ/HZJ7*)に比べて進化しているなぁと思う点が多々ある。

先程のプラスオフセットの件もそうだし、フロントのブレーキホースの取り回しも、ランクル70系がドライブシャフトなどを外すとき、ブレーキホースも外してしまわねばならないところが、80系では取り外さなくても可能な点、

ホーシングについているドライブシャフトのシールも、70系のものより一回り大きいタイプのものが付いていたりするので、明らかに耐久性は上だと思われる。

(ちなみにリーフの70系でも、BJ系のものよりPZJ/HZJ系のものの方がシールが一回り大きいが、フロントコイルになった70系や80系の方がさらに大きい)


僕が、タイヤのオフセットについていろいろ言っているのは、車の耐久性についても極端に外に押し出しているのは不利だということもあるのだが、なんといってもウインチングなどで不利になることが多いからだ。


ちなみに、私は今のところ34吋のスワンパーを履くためにフロントタイヤに30mmのスペーサーをかませてフロントのトレッドを60mmほど拡大させているのだが、本来あまり好ましいことではなく、「仕方なくギリギリ広げれる処まで広げているだけ」という感じが強い。


確かに、トレッドのワイド化によりボディへのダメージは減る可能性が極めて高いのだが、安易にトレッドを広げてしまうと(特にフルサイズの80系などは)ただでさえ入れる処が少ないのに、さらに自分で自分の首を絞めかねないことが多いように感じる。

70系は基本的に4ナンバーサイズ(普通車では5ナンバーサイズ)のボディサイズなので、自分的には「ジムニーで入れる所なら自分の車でも押し通せる」くらいに思っているのだが、

さすがに80系やサファリのY60/Y61などでは、「う~む、ちょっと無理ちゃうか?」って思うような場所も珍しくない。

ただ、重量クラスのワイドトレッド車も、重心の低さや、ジムニーでは落としたら転倒してしまう溝や穴などでも安心して落とせる許容量の大きさみたいなもの もあるので、一概に「重量車だとかワイドトレッド車は廃道アタックが苦手」だとは思ってないのだが、ウインチングなどでワイドトレッド化が悪影響を及ぼす ことがある。


では、具体的にどんな時にウインチングなどで不利になるのか?というと、こんな時だ。



溝の底にフロントタイヤがある処からウインチで強引に前進させている動画ですが、巻き取り初めてすぐ、タイヤの向きが変わっているのがわかるだろうか。

これは右側のタイヤのある場所が、抵抗が強かったためタイヤが引っかかり、ワンダリング(?)でタイヤの向きが強引に変わっているのだが、

タイヤが引っかかりの強いスワンパーだという理由もあるのだろうが、やはり30mmのスペーサーでタイヤを外に出しているのが、この現象をより強くさせてしまっているように感じる。

考えてみればこれは当たり前のことで、ランクル70系はもともと先ほども言ったが、キングピンの中心軸が、タイヤの内側に寄っているので、ワイドタイヤを 履いたり、今回みたいに引っかかりが強く、さらにオフセットを外に押し出す(マイナスオフセット)スペーサーをつけたりすると、この現象が顕著になってし まうわけだ。


今回の動画の場合は、ウインチワイヤーを送り出しながらリバースに入れて前後にゆすることで、タイヤの向きを中立状態に直すことが出来たが、

パワステがあるからといって、ゴリゴリこじるようにステアリングを切っていたらいくら頑丈な操舵系を持つランクルと言えど、数年しかもたなくなってしまう。


現に僕の車も一度、ロッドのジョイントが壊れる現象を起こしたこともあり、据え切りや、ステアリングをこのような状態で無理にコジるような操作はしなくなったのだが、

34インチのスワンパーと30mmのスペーサーという、かなり廃道アタック用としては”控えめ”な僕の車であのくらい、ステアリングを引っ張られる状況が 起こるのであれば、さらに太いタイヤを履き、さらにタイヤの中心軸とキングピンとの軸との差が大きい車だとすさまじいワンダリング(地形にタイヤがひっか かり、そちらの方向にタイヤの向きが強制的に変えられる現象)が起こるんだろうなあ?と思う。



■ワイドトレッド化は慎重に


そういうわけで、特に廃道アタックでは、ハミタイというかワイドトレッド化は「そこそこ」が良いように感じる。

理由は先ほどもいったように、

1.ワイドトレッド化によって物理的に入れる場所が減ってしまう恐れがある
2.ウインチングで操舵系(特にキングピンベアリング)を痛める可能性がある
3.廃道の真ん中で、もし操舵系が壊れてしまうとかなり面倒
4.タイヤの大径化や重量化に伴い、CVやデフなど駆動系を壊す可能性が高くなる


このようなものがある。


もちろん、タイヤの大径化や重量増はCVジョイントやデフに過大な負担をかけてしまうので、山の真っ只中で「ベキッ!」と言わせてしまうと、自分もそうだが同行者にも迷惑をかけてしまうので、

コースなどを走るよりさらに「壊れ難い仕様」にしておくことをお勧めします。


私の車の場合は、前後ともオーバーフェンダーは付けてなくても警察に止められることはない(ほとんどハミ出してない)のだが、廃道をアタックしようというのであれば、もう少し外にタイヤを出しておきたい処だ。

というのも、後ろ半分はアルミの波板などを全面に貼り付けているので少々、地形に干渉してもどうということはないのだが、フロントフェンダー周りやドアは なんら補強やガードを入れてないのでもう少しタイヤを外に押し出し、干渉する可能性を減らしたいということもあるからだ。



■廃道アタックのボディの補強について


僕的に一番良い「補強」は、ランクル70系のように独立したフェンダーなどを持っている車の場合は、「廃道アタック用ボディ」を持っておくことだと思う。

僕の70幌の場合は、フェンダーの着脱が非常にカンタンになる工夫をしているので、「極めてイカツイ廃道」を攻めにいくのであれば、庭に転がっているボコボコのフェンダーに付け替えて行くだろうと思う。

当面、そんな予定はないので今の比較的綺麗なフェンダーで「なるべくブツけない運転」を心がけているのだが、

廃道アタック用の車であれば、最低でもボディの四隅はガッチリと補強し、ドアやサイドシル、前後バンパーは地形などに応じて強化していく、という感じがいいんじゃないか?と思っています。


これは余談かもしれないが、廃道などをガリガリとアタックする車ではウインチングなどの機会がすごく多いので、ボディの上に乗って移動するということも考えた作りをしておく必要もある。

たとえば、軽量化の代名詞みたいなFRPボンネットだが、廃道だけで考えると一概に良いことばかりではないことをご存知だろうか。


ウインチングをしている時を考えてもらえばわかるが、テンションを張ったワイヤーを避けて、車の後ろをグルッと回らねばならないことが非常に多いのだが、後ろがふさがれている場合、車の上を通って反対側に移動しなければならないことがある。

そのとき、運転席の中を通るのは極めて面倒なので、ボンネットの上を通って反対側に渡ることがあるのだが、このときFRPボンネットだと強度に不安があるので渡れないことがある。

(ジープなどフロントウインドを前に倒せる車はFRP化するとフロントウインドを倒せなくなるという理由がある場合も多い)


実際、私と同じ考えで敢えてFRP化を先送りしている人もいるということを覚えておいてもいいと思います。


あと、廃道アタックでいうのなら、有効な装備としては、ブッシュワイヤーやボンネット上部やフェンダー上部へ滑り止めの波板を貼る、というものがある。


ボンネットの先端からウインドーの上部に張られているワイヤーがブッシュワイヤー


私としてはパイプフェンダーなどをボディの外に張り巡らすことは、なんとなく大げさ過ぎるので好かないのだが、それを言うならアルミの波板をボディ側面に張りまくるのも違いはないかもしれない(笑)なので、そこは個人的な好みでボディの補強は考えればいいと思う。



■今後は有料コースを中心にしたクロカンへ


私は最近、廃道アタックやV字ばかりが延々続くような、いかにもボディを損傷しそうな場所へ入ることはほとんどなくなったが、以前は「廃道専用車」くらいの勢いで攻めていたものです。

当然、ボディはグシャグシャ、会社でも「お前、おかしいんじゃねぇか?!」と上司から再三、注意をうけ、しまいにゃ左遷されるしまつ(汗)。


最近では、廃道を探して攻めに行くことはめったになくなり、主に有料のコースを中心に走りに行くようにしているし、有料コース以外の地名を特にネットで明かすつもりは一切ない。

理由は、「有料コースでのクロカンというものを今後はメインのものにしていきたい」
と考えているからだ。


なぜ、このような考え方を持っているのかというと、廃道というのはいつ、突然、入れなくなるかわからないという不確定要素が大きいということがあるからだ。


実際、僕が走り始めた20年前に入っていた廃道で、今でも通っているところは1つもない。


また、廃道といっても、このインターネット全盛期にその存在を完全に隠し通せるとはとても思えない。

たまにだが、入ってはいけない道に無理やり入ろうとしている画像などを自慢げに公開しているのを見つけることも非常に多くあるのだが、そういうのを見かけ るたびに、”四駆によるクロカンをしている人間のモラルの低さ”を思い知らされることも相変わらず多いし、そういうことを今更、指摘してギャアギャアと無 様な論争を起こすつもりもない。

(自分も5年ほど前に、一度そういう四駆業界に見切りを付けて見放した経験があるので)


”四駆によるクロカン”という趣味を少しでも恒久的なものにしていくためには、確かに廃道アタックは楽しいのだが、少しずつそこからは引退し、”有料コー ス”という大手を振って走っていることを公開できるようなポイントでのクロカンに切り替えていく必要があると思っている。

僕が、自分の動画などを大量公開しているのも、「なるべく有料コースでのクロカンというのを一般化させたい」という想いがあるからです。


ただ、まぁ、いくらきれいごとを言っても、有料コースに面白みがないのではお金を払う価値はないので、コースの運営側も可能な限り、コースの使用者の要望を満たすコース造りなどを考えた方がいいだろうし、

コース使用者側も、なるべくなら積極的にコースを楽しくするための工夫や協力などもしたほうがいいと思いますね。


じゃないと、「車だけクロカン仕様にしても走る処がない」という本末転倒な事態にも陥りかねない。

実際、そのような地域も日本全国で広がりつつあると思うので、有料コースを近所で持っている処はそこを失わないように協力するとか、

ない地域なら、有料コースを作る協力などをしてもらえたらと思っています。